photographers’ gallery 企画 しりあがり寿×島田雅彦 トークショー “メメントモリ” 2003/07/12 12:00 - 20:00 月曜休 / MON CLOSED
メメントモリ
トークショー /しりあがり寿×島田雅彦
企画/photographers’ gallery+IKAZUCHI
●2003年7月12日(土)
●6時45分開場 7時開演
●会場:photographers’ gallery
●入場料:1000円
漫画家のしりあがり寿さんと小説家の島田雅彦さんのトークショーです。ご存知のように、現在もっとも多方面に活躍されているお二人です。それぞれの専門ジャンルを越えてどんなトークが展開されるのか?なかなかスリリングな時間になるのではないでしょうか。なお、タイトルの「メメントモリ 」は、しりあがり寿さんの連載中(ダ・ヴィンチ)の漫画のタイトルからとりました。
漫画家のしりあがり寿さんと小説家の島田雅彦さんをむかえて「メメントモリ」というタイトルでトークショーをしていただきました。タイトルはしりあがりさんが『ダ・ヴィンチ』誌上で連載している漫画「瀕死のエッセイスト・メメントモリ」からとりました。
トークが始まる前にしりあがりさんが出演したテレビ番組のビデオを投映しました。自殺者が多いという青木ケ原樹海へしりあがりさんが行き、森という生物の育まれる場所で逆に生の息吹を感じる…というものです。
さらにしりあがりさんの著書『弥次喜多 in DEEP』から最終回に近い一話を選んで、これも投映したものを見ていただきました。人々の不安をなくしたいと考える鳥の王が独裁者の地位を固め、次第に人々の求めるものとはかけ離れた政治を行うようになります。それを死んだ父親に咎められるという場面から始まる一話です。この父親に限らず、漫画の主人公である弥次喜多も生と死の間を行ったり来たりして、その中で何かを見つけだしていきます。
そして、トークが始まります。死について考えるという随分と重いテーマですが、二人の真面目ながらも冗談を交えたトークに会場からは何度も笑い声が上がりました。二人の作品の中での死の扱い方、自殺について、戦争における死、どんなふうに死にたいかなど、二人の日常のエピソードをおりまぜてトークは続きました。
なお、このトークショーの模様は2004年4月発売予定の『photographers’ gallery press no.3』に収録されます。また、トークに加えてしりあがりさんの書き下ろし漫画も掲載される予定です。お楽しみに。
(テキスト:蔵 真墨)