pg+IKAZUCHI+ICANOF 山本貴士・豊島重之二人展 “明かずの間・行かずの地が与えられたとせよ” “Camera Scotomata(カメーラ・スコトマータ)II” 2005/02/19 - 2005/03/12 12:00 - 20:00 月曜休 / MON CLOSED
青森県八戸市といえば「ICANOF」を連想される方も最近は増えているのではないでしょうか。「ICANOF」はただの市民アートサポートではありません。写真を中心に、恐ろしくパワフルな活動を展開している集団です。たとえば、八戸美術館において頻繁に開催される「ICANOF Media Art Show」には、全国各地から多くの作家・批評家が参加しています。詳しい活動内容については、ICANOF WEBサイトでご覧になれます。
この度、photographers’ galleryでは、その「イカノフ」で中心的に活動しているアーティストの山本貴士さんと豊島重之さんの写真展を開催する運びとなりました。関連イベントなどとともに、ぜひこの機会に「イカノフ=烏賊の腑」の味をご賞味ください。
山本貴志写真展(会場:ICAZUCHI)
明かずの間・行かずの地が与えられたとせよ
Given the unknown room and an untrodden place /
Etant donn市:1゜la chambre inconnue 2゜un terrain vierge
サイト・スペシフィック――「場」は何ゆえに「特異」と呼ばれるのか。 「そこ」はすぐそばにあった。そのことを誰もが知っていた。 「そこ」では何も起きなかった。「そこ」を通る者はひとりもいなかった。 「そこ」にもかつて地名はあったが、今ではそれを知る者さえいない。 「そこ」が特異なのは「そこ」では何も起こらないがゆえに、ではなかったか。
豊島重之写真展(会場:photographers’ gallery)
Camera Scotomata (カメーラ・スコトマータ) II
「写真を撮る」という行為が「写真の外」を喪失する事であるとしたら、 必ずやその「外」は「写真の内」に繰り込まれているはずである。 ララ派はそれを「scotomatization=盲点化」と仮称する。 従って、カメラは、それどころか、写真そのものが「盲点化された部屋」なのである。 Camera obscura でも、camera lucida でもなく、「camera scotomata(カメーラ・スコトマータ)」なのである。
関連イベント
2/19日(土)
18:00~18:20 宮内昌慶( ICANOF )「しりあがり寿ドローイング・ライヴ」上映
18:20~19:00 トークゲスト:しりあがり寿 SHIRIAGARI Kotobuki(漫画家)
19:00~21:00 オープニング・パーティ
2/20(日)
14:00~14:40 佐藤英和 SATOH Hidekazu(東京ICANOF)DVD作品「CAN OF ICANOF」上映
14:40~16:30 トーク「ジョナサン・クレーリ-『観察者の系譜』をめぐって」
ゲスト:遠藤知巳 ENDOH Tomomi(日本女子大助教授/社会学・視覚文化論)
進行:豊島重之 TOSHIMA Shigeyuki(東京ICANOFキュレータ-)
3/12(土)
18:00~20:00 トーク「ドゥブル(二重)とデドゥブル(二分)」
参考上映/ベケットTV作品「Nacht und Traume (夜と夢)」
ゲスト:八角聡仁 YASUMI Akihito(批評家)
土屋誠一 TSUCHIYA Seiichi(美術批評)
石川舜 ISHIKAWA Shun(画家)
進行:豊島重之
20:00~21:30 クロージング・パーティ