ICANOF “ TELOMERIC展/Vol.1 ”
山本貴士 花田悟美 高沢利栄
企画・展示構成/豊島重之 2006/04/01 - 2006/04/15 12:00 - 20:00 月曜休 / MON CLOSED

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ICANOF「TELOMERIC展/Vol.1 」
山本貴士 花田悟美 高沢利栄
企画・展示構成/豊島重之

百年も前に壊れた鉱石ラヂオから不意に鳴り出す「ワタシ達ハイマ交戦状態ニアル」。無人の郊外のそのまた棄景に積み上げられた廃車の山のどこかから着信する「ワタシ達ハイマ交戦状態ニアル」。キガリやダルフールやグアンタナモの監獄の片隅に震える蝿取り紙に粘着した蝿の羽音がサバエなす「—マ交–態ニア—-」。
写真の外部と写真=外部。写真を撮ることと考えること。写真における主体性の麻痺と意味性の拘縮。写真という地名と地名を失った公共圏。一極化する政治的現実に踊らされる「無意識のテロル」とその最深部の裂け目を微動する「ダークマター=暗黒物質」。カンブリア紀のオパビニアとピカイア。「ドキュマン」のカンパニュラとブリオニア。バタイユの「バ/BAS=下方・低俗」と「ア・バ/A BAS=打倒・転覆」。
その悉くがいま一斉に「バタイユ=交戦」状態に入った。


関連イベント

(1)ダンス: 苫米地真弓
  「写真/ここになき、灰(FOTEU LA CENDRE=フォトゥ・ラ・サンドル)」
   日時:4月1日(土)  開場 17:30/開演 18:00(20分程度の上演時間を予定)
   オープニングパーティー
   18:30~20:00
(2)トーク: 今福龍太(メディア批評・東京外国語大学大学院教授)
 「写真の〈北〉と写真の〈南〉-表象のHETEROLOGY-」
   日時:4月8日(土) 開場 18:30/開演 19:00

(3)トーク: 江澤健一郎(フランス文学・立教大学、法政大学講師)
  「〈不定形〉そして〈無頭性〉をめぐって -バタイユの芸術論から-」
   日時:4月15日(土) 開場 18:30/開演 19:00

ICANOFとは

写真・映像・メディアアートのアソシエーションとして2000年12月発足。01年9月第一回企画展「TIMELAG / RAGTIME展」を成功させる。八戸市美術館に2000名の入館者とともに420頁の図録を刊行。05年9月「メガネウラ展」では中平卓馬・森山大道・高梨豊氏らを招待作家に迎えた。事務局は八戸市だが、青森県内外に100名余のメンバーを擁す。東京や札幌との連繋も進行中。

ICANOF
〒031-0022 青森県八戸市古常泉下14-18
tel/fax. 0178-45-9247 
http://www.hi-net.ne.jp/icanof

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