Keiko Sasaoka/笹岡 啓子
“SHORELINE” 2018/07/24 - 2018/08/12 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN
本展では今年(2018)、岩手県と宮城県の沿岸部で撮影された作品を展示致します。東日本大震災から7年を経て、被災沿岸部では土地整備とともに巨大な防潮堤建設工事が目に見えるかたちで進行しています。海と陸とのはざまに真新しくそびえるコンクリートの塊は、来るべき災害から人々を守る役割を担う一方で、その土地の地勢や環境までをも変質させていきます。
同時に、北海道・道南地域を中心に撮影された作品を展示致します。駒ケ岳や有珠山、昭和新山などの活火山に抱かれた噴火湾(内浦湾)周辺や、今年厳しい寒波に見舞われた日本海沿岸部など、いずれもその地理的条件のもとで、時を重ね変化を続けている地域です。
2011年の東日本大震災以降、笹岡啓子は大きな災害から個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、撮ることで向き合ってきました。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきました。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもあるのです。
【展示内容/インクジェットプリント8点、スライドプロジェクション】
【展示内容/インクジェットプリント8点、スライドプロジェクション】
笹岡啓子『SHORELINE』
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで32号が刊行されています。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
【7月24日発売】
SHORELINE 33: 噴火湾 34: 雷電海岸 35: 三陸海岸
[Latest issues will be published on 24th July.]
Keiko Sasaoka “SHORELINE” 33-35
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