大島は、昨年行った「Photography-No. 1 一番初めの出来事」、「Photography-No. 2」の写真展で、当時住んでいた横浜を中心に、街や親しい友人、自らの住まいを撮影した作品を発表してきました。横浜から都内に転居後、撮影する地域は変化したものの、撮影範囲は大きく広がることもなく、これまでと同様に友人や住まいを撮り続けています。また、今年1月には実姉の嫁ぎ先であるフィリピンを訪れ、姉夫婦の住まいがあるマニラ郊外、リゾート地のボラカイ島を撮影しています。

大島の作品はフィルムカメラとデジタルカメラで撮影され、カラーとモノクロが混在し、ピントが鮮明なものからブレたものまで、様々です。それらが一同に並べられた展示は、様々な種類の写真が相互に関連し合い、個別的なものから全体として、ひとつの性質を感じさせます。それはまるで、同時代のある情緒を示しているかのようです。

本展では新作57点の写真展示と、過去二回の展示作品を含む、2008年〜2011年に撮影した作品の中から、452点をビデオプロジェクションにて展示致します。是非、ご高覧下さい。