【連続展】浜昇の戦後と昭和 Vol. 5“Tokyo Midnight” 2026.9.25 – 2026.10.4 12:00 - 20:00 会期中無休/DAILY OPEN

  • tokyomidnight01
  • tokyomidnight02
  • tokyomidnight03
  • tokyomidnight04
  • tokyomidnight05


photographers’ galleryでは「浜昇の戦後と昭和」と題し、2026年1月より写真家・浜昇の連続写真展(全6回)を開催しています。第5回を迎える本展では、1977年に発表されて以来、約50年ぶりの公開となる「TOKYO MIDNIGHT」を展示いたします。半世紀の時を隔てて本作をご覧いただく、またとない機会となります。

浜昇 「TOKYO MIDNIGHT」
暗闇に浮かび上がる街灯、家々の灯り。1970年代半ばに撮影された東京の夜。商店や集合住宅、バラックは、くっきりとしたディーテイルを帯びて佇んでいる。ここに写されているのは失われた風景、すなわち浜自身がのちに身をもって体感することとなるバブル期の地上げ以前に、確かに存在していた風景である。同時にそれは、敗戦後のゼロ地平に築きあげられてきた復興の証でもある。埋め立てられたばかりの東京湾の風景で締めくくられるこのシリーズは、やがて訪れる大規模な都市開発の予感に満ちている。「VACANT LAND」の空地にかつて立ち並んでいた東京の住居群が、亡霊のように今ここに呼び戻される。

【連続展】浜昇の戦後と昭和
浜昇(1946年、東京生まれ)は、1975年に東松照明や森山大道らが講師を務めた「WORKSHOP写真学校」に参加後、自主ギャラリー「PUT」設立に携わり、80年代に差しかかるまで個展・グループ展を通じて精力的に作品を発表します。その後も撮影を継続しながら、自ら設立したレーベル「写真公園林」での出版活動へと軸足を移し、写真展を含めた発表の場からは次第に距離を置くようになります。
しかし2000年代に入ると、バブル景気の地上げ等で虫食い状態となった東京を記録した写真953点を収めた『VACANT LAND 1989』にはじまり、「本土復帰」後から90年代までの沖縄を記録した『沖縄という名』、昭和天皇の国葬当日とその前後の東京を記録した『斯ク、昭和ハ去レリ』へと、昭和を総括するかのように写真集を続けて刊行しています。
そして2025年6月、当ギャラリーの出版レーベルKula Booksでは、浜の7冊目となる写真集『津軽野』を刊行しました。これを機に、写真家・浜昇の50年にわたる仕事の軌跡を辿りなおす試みとして、未発表作と最新作を含む6つのシリーズからなる連続展を開催いたします。
連続展の開催にあわせて、冊子『【連続展】浜昇の戦後と昭和』(A5判、中綴じ24頁)を刊行しました。会場や書店等での配布のほか、WebサイトにてPDF版のダウンロード頒布も行なっています。



  • TM_kaijo1
  • TM_kaijo2
  • TM_kaijo3


hamaten_book_cover
『【連続展】浜昇の戦後と昭和』
 A5判|カラー|中綴じ24頁
企画  |長町文聖
テキスト|亀岡倫太郎
編集  |米田拓朗
デザイン|成瀬慧
発行日 |2025年12月23日
発行  |photographers’ gallery

冊子・PDF配布中!




Noboru Hama TOKYO MIDNIGHT
Streetlights and the lights of homes emerge from the darkness. Tokyo at night, photographed in the mid-1970s. Shops, apartment buildings, and makeshift dwellings stand in sharply defined detail. What we see here is a streetscape that has since disappeared—one that undeniably existed before the land speculation of the bubble era, which Hama himself would later experience firsthand. At the same time, it bears witness to the postwar reconstruction that had risen from the ground zero of Japan’s defeat. Concluding with a view of Tokyo Bay shortly after its reclamation, the series is charged with a premonition of the large-scale urban development yet to come. The homes of Tokyo that once stood on the vacant lots depicted in VACANT LAND are summoned back here and now, like ghosts.