Fumikiyo Nagamachi/長町 文聖
“ OLD VILLAGE −ネクタイと服−” 2026.5.11 – 2026.5.20 12:00 - 20:00 会期中無休/DAILY OPEN

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長町文聖は2019年より、郊外都市である東京都町田市やその周縁を撮影し「OLD VILLAGE」と題して発表を続けています。今回撮影する神奈川県大和市と周縁は相模原台地に位置し、多摩丘陵に位置する町田市と異なる時間を感じると長町は言います。ぜひご高覧ください。

展示内容
インクジェットプリント、カラー 約20点

普段仕事に行く時、私は開襟シャツを着ていく。ネクタイを締めるのは年に数回程度で所有する本数も少なく着けることに関心もなかった。一方で娘が父親のネクタイをたまに着けていく。楽しんでいるそうだ。先日実家のクローゼットから私の亡父所有のネクタイを10本ほど持ち帰ると喜んで選んでいた。それを見ていると服装に無頓着だった私もネクタイくらいなら楽しんでいい気持ちになった。
ネクタイを着けることで少し自分が変わるような気持ちになる。若い頃韓国人の友人に会いにソウルを訪れた時、彼は私の服を半日かけて選びながら「服装で人は変わるよ」と教えてくれた。身につける服を選ぶことが人を積極的な気持ちにすることもあるように思った。
街を行き交う人の姿を見ながら、皆がそれぞれ服を選んで身につけていることについて考える。トップスやパンツ、帽子に靴などが私の視界に飛び込んでは消えていく。そのディテールがその人の姿となって現れている。
大和市は駅の近くに「文化創造拠点シリウス」や「やまと公園」があってとても住みやすい印象がある。そこで暮らす人々のために街の開発は進められて新たな装いによって以前の景色は喪われる。その変化の中で人々が服のようにまとう時間を私は見たいと思う。

長町文聖