川口和之の「PROSPECTS」シリーズはその言葉の一義である《眺望》や《可能性》といった意味に加え、当地の歴史性を踏まえながら、その《将来への展望》や《予兆》を写真にすることによって見出していく試みとして、2017年から4回に亘って展覧し様々な反響を得ました。
その5回目にあたる本展では、新型コロナウィルスが猛威をふるい、世界史の転換点になるであろう2020年の初頭から晩秋にかけて彼が彷徨い歩いた、関東平野の周縁にある様々な街の片隅の光景を記録した写真を展覧いたします。
KULA PHOTO GALLERYでは、2020年の4月から5月にかけて発出された「緊急事態宣言」下で撮影された、息をひそめた巨大都市・東京の中心部の表情と無人の光景を「PROSPECTS/TOKYO」と題して展覧いたします。
2020年という新型コロナウィルスが人間の生活と意識を激変させた、長く語り継がれるであろう災厄の年に撮影された、大都市の中心部と周縁部の街の表情を二つのギャラリーに並列させた写真展、「PROSPECTS」第五章を是非、ご高覧ください。

▼展示内容
photographers’gallery / ピグメントプリント、420 x 594mm、15点
KULA PHOTO GALLERY / ピグメントプリント、420 x 594mm、9点

▼写真集刊行
「PROSPECTS Vol.5」 A4縦 80ページ 上製本・並製本 同時刊行
「PROSPECTS / TOKYO」 A4縦 80ページ 上製本・並製本 同時刊行