篠田優『Fragments of the place 2017-2019』

篠田優『Fragments of the place 2017-2019』

篠田優『Fragments of the place 2017-2019』

¥7,000

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〈Content〉

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本書は、篠田が2017年から2019年にかけて長野県信濃美術館を撮影した写真と映像を編み上げた一冊です。美術館の閉館から解体までかたわらに立ち続けることで残されたイメージには、建築物とそれを取り囲む環境の共生的な姿が示されています。

《美術館や作品という、ある意味では傷ひとつない機能や概念を可能にしてきたのは、実際に時を経てきた屋根や壁、窓、椅子、照明、ガラスとコンクリートだった。駐車場、植栽、掲示板、噴水だった。そして、建築物を囲む木々、落ち葉や下生え、虫、鳥たちだった。わたしは、そのようなものたちがいたことを、覚えておきたかった。》――篠田優

《186点 の写真に通底する、まるで一人の人物に向けられるような篠田の眼差し。長年「美術」の制度に奉仕し、あえて不可視の存在に徹することを求められた物言わぬ建築物が、その喪失に際して見せる表情には、ある人物のポートレートに匹敵する含蓄があった。》――松井正(長野県立美術館学芸員)本書解題より

篠田優写真集
『Fragments of the place 2017-2019』
A4変形ハードカバー、コデックス製本/184頁/カラー、白黒全186点収録/日英バイリンガル
寄稿:松井正、篠田優
デザイン:岡田和奈佳
発行:喫水線
翻訳:パメラ・ミキ、髙島友希乃
校閲:宇田川賢人
協力:長野県立美術館(旧長野県信濃美術館)
印刷・製本:八紘美術
定価:7,000円(税込)
ISBN 978-4-9912632-2-4 C0072