浜昇『津軽野』

浜昇『津軽野』
《土地から引き離された多くの人々、打ち捨てられた数々の土地を見つめてきた浜の目に、津軽半島は広大な空地になろうとしているように映ったのではないか。「空地」を真にそう呼ぶ資格があるのは、空地以前のその場所を知る者だけだ。津軽での最初の撮影からおおよそ半世紀の間に起こった目まぐるしい時代の変化が、70年代に同地を目撃し、その姿をフィルムに収めた者として、浜にこの写真集を世に出すよう迫った。》
——高橋しげみ「津軽野に見る夢」
¥6,930
〈Content〉
《土地から引き離された多くの人々、打ち捨てられた数々の土地を見つめてきた浜の目に、津軽半島は広大な空地になろうとしているように映ったのではないか。
「空地」を真にそう呼ぶ資格があるのは、空地以前のその場所を知る者だけだ。津軽での最初の撮影からおおよそ半世紀の間に起こった目まぐるしい時代の変化が、70年代に同地を目撃し、その姿をフィルムに収めた者として、浜にこの写真集を世に出すよう迫った。》
——高橋しげみ「津軽野に見る夢」(本書所収)
《津軽野には、歌枕として囲い込まれることを拒むほどの痛切な自然の厳しさがあり、ふれると泣けてくるような温かい情感がある。浜昇は1970年代にその地に通い、近年再訪した。よき人とともにあった昔日の風景はよそよそしく、あるいは潰えた。取りもどすことのできない時の痛みを携え、写真家は記憶を代補する務めを全うする。再訪は時に苦い。だが、郷愁に真に味読される価値があるとすれば、痛苦が交じればこそ、なのである。》
——倉石信乃(詩人・批評家、明治大学教授)
《腰の曲がった婆婆を見ることもなくなった21世紀半ばに、浜昇が写真にとどめた1970年代の津軽が浮上する。つかの間の〈地方〉。故郷を置き去りにしてしまった後ろめたさを抱えこみながら、今日も、ホーハイ、ホーハイ、聞こえる気がする。》
——山内明美(歴史社会学・社会思想史、宮城教育大学准教授)


B5変型判/上製/モノクロ・カラー/200頁
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寄稿:高橋しげみ(青森県立美術館学芸員)
編集:米田拓朗
造本:須山悠里
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発行年:2025年
発行:Kula Books
発売:photographers’ gallery
印刷・製本:株式会社山田写真製版所
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定価:6,300円+税
ISBN 978-4-907865-39-9
















































