Kota Kishi/岸 幸太
“そんな、バナナ” 2019/04/09 - 2019/04/28 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN
岸幸太は2005年から東京の山谷、横浜の寿町、大阪の釜ヶ崎を繰り返し撮影し制作をしています。それらの制作は、『傷、見た目』、『もの、しみる』、『釜ヶ崎−ひなた、彼方』のようにストレートに印画紙に引き伸ばしてプリントするものだけでなく、『The books with smells』のように新聞紙に写真を刷り出すもの、『Barracks』のように撮影地で配られるビラ、文庫本、拾い集めた廃材などと組み合わすなど、さまざまな表現手法が試みられてきました。
本展では、釜ヶ崎の路上に捨てられた様々なバナナとそこで暮らす人々を撮影した写真で構成されています。町を歩く度に撮り集められていったバナナの写真、あまりにも素っ気ないように写された人影に、観念や感情の向こう側で、無関心に注視するという作者の一貫した姿勢が感じられます。稀有なドキュメンタリー、「そんな、バナナ」をぜひ、ご高覧ください。
展示内容/ピグメントプリント、18点
会場/photographers’ gallery