Keizo Kitajima/北島 敬三
“UNTITLED RECORDS Vol. 9 ” 展 2016/09/25 - 2016/10/23 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN
「UNTITLED RECORDS」について
特に1991年のソ連崩壊以後、ネオリベラリズムの台頭と加速する自由主義経済のグローバル化、コンピューターネットワークとサプライチェーンの拡充、ショック・ドクトリンと公汎に押し進められる市場開放、終わりの見えない宗教戦争、とりわけ国内においては2011年の東日本大震災と福島の原発事故など、私たちは「今の現実が、突然別の現実に姿を変えてしまうような経験」を何度もくり返してきた。
私は津波による甚大被害を受けた津々浦々を撮影しながら、目の前で起こっている現実と、各種メディアから日々大量に侵入してくるイメージの現実性とを区別することは、きわめて困難であるとあらためて強く実感した。また私は、原発事故で無人化した街や村を撮影しながら、被曝については線量計を頼りに想像することしかできない事態に恐怖した。
私たちはすでに、日常/非日常、被災者/非被災者、フィクション/ノンフィクション、といった二項対立的な思考や、単眼的な視点がきわめて危うい時代の中にいるのではないだろうか。
特に1991年のソ連崩壊以後、ネオリベラリズムの台頭と加速する自由主義経済のグローバル化、コンピューターネットワークとサプライチェーンの拡充、ショック・ドクトリンと公汎に押し進められる市場開放、終わりの見えない宗教戦争、とりわけ国内においては2011年の東日本大震災と福島の原発事故など、私たちは「今の現実が、突然別の現実に姿を変えてしまうような経験」を何度もくり返してきた。
私は津波による甚大被害を受けた津々浦々を撮影しながら、目の前で起こっている現実と、各種メディアから日々大量に侵入してくるイメージの現実性とを区別することは、きわめて困難であるとあらためて強く実感した。また私は、原発事故で無人化した街や村を撮影しながら、被曝については線量計を頼りに想像することしかできない事態に恐怖した。
私たちはすでに、日常/非日常、被災者/非被災者、フィクション/ノンフィクション、といった二項対立的な思考や、単眼的な視点がきわめて危うい時代の中にいるのではないだろうか。
私は、自分が撮っている写真を何度も読み直し、何度でも読み変えながら撮影していこうと思った。
「UNTITLED RECORDS」は、そのことを具体的に実践していくための一つの方法なのである。写真展と写真集はひとまず、年4回のペースで20回前後を予定している。撮影地は、北海道から沖縄まで日本各地におよぶ。
「UNTITLED RECORDS」は、そのことを具体的に実践していくための一つの方法なのである。写真展と写真集はひとまず、年4回のペースで20回前後を予定している。撮影地は、北海道から沖縄まで日本各地におよぶ。
*連続写真展は年4回のペースで全20回が予定されています。
*撮影地は三陸、福島の被災地を含め、北海道から沖縄まで全国各地におよびます。
*同時並行で、連続写真集 『UNTITLED RECORDS』 も刊行されます。
*撮影地は三陸、福島の被災地を含め、北海道から沖縄まで全国各地におよびます。
*同時並行で、連続写真集 『UNTITLED RECORDS』 も刊行されます。
◎Vol. 9展示内容/大型カラー作品を展示。撮影地は寸又峡、奥大井、魚津、飯館、広島、氷見、楢葉ほか。
北島敬三連続写真集 『UNTITLED RECORDS Vol. 9』
【2016年9月25日発売】
北島敬三連続写真集 『UNTITLED RECORDS Vol. 9』
撮影地:福島 2011〜2015年
ISBN 978-4-907865-19-1
B4判変型│カラー16頁│定価2000円+税
発行 KULA 発売 photographers’gallery
北島敬三連続写真集 『UNTITLED RECORDS Vol. 9』
撮影地:福島 2011〜2015年
ISBN 978-4-907865-19-1
B4判変型│カラー16頁│定価2000円+税
発行 KULA 発売 photographers’gallery