イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真
イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真
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〈Content〉
同胞の屍体処理を強いられ、自らも死を免れえなかった特殊部隊、彼らゾンダーコマンドのメンバーが絶望的な状況から送り届けた宛先すらも不確かな4枚のフィルムの切れ端。イメージの資料性を頑に否定する者たちに抗し、そして何よりも、証言や写真がどこかへ届くはずだと信じた希望なき人びとへの応答=責任として、すべてに抗して、不完全な断片から1944年夏の絶滅の歴史を再構築せんとする強靭な意志。イメージ人類学の果敢な実践。
アウシュヴィッツの地獄を知るためには自分で想像しなければならない。解説=田中純 (以上帯文より)
目次
1 イメージ、すべてに抗して
地獄からもぎ取られた四枚のフィルムの切れ端
創造不可能なものすべてに逆らって
歴史の目の只中で
似たもの、似ざるもの、生き残るもの
2 全体的なイメージに抗して
イメージ=事実あるいはイメージ=フェティッシュ
イメージ=アルシーヴあるいはイメージ=外観
イメージ=モンタージュあるいはイメージ=嘘
似ているイメージあるいは見せかけのイメージ
イメージ、それでもなお
アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真
著者:ジョルジュ・ディディ=ユベルマン
翻訳:橋本 一径
単行本: 336ページ
出版社: 平凡社
発行日:2006年8月
価格:3,800円+税