「富士幻景 — 近代日本と富士の病」
「富士幻景 — 近代日本と富士の病」
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〈Content〉
近代における富士山の表象をめぐる意欲的な展覧会「富士幻景 富士にみる日本人の肖像」展 (IZU PHOTO MUSEUM、2011年) をまとめた圧巻のカタログ。
古来から日本人の崇敬を集めた富士山が、幕末以降の近代化と対外戦争のプロセスの中で国家の山へと変容していく様子を写真や印刷物340点から辿ります。西洋人から見た富士山とそれを反復する日本人の視線の交叉から、さまざまな富士山の表象が生まれ、博覧会や輸出品、戦意発揚のプロパガンダなどにも利用されてきました。本書はイデオロギーに彩られてきた「幻景」としての富士山を脱神話化するとともに、この山の表象から近代日本史を概観する試みです。現代作家の富士―杉本博司、荒木経惟、森山大道、松江泰治、野口里佳等も収録。 (発売元ウェブページより)
目次
1章 フジヤマと富士山のはざまで
2章 博覧会と富士山
3章 富士の写真家
4章 富士山と対外宣伝
終章 霊峰富士の黄昏
Visions of Fuji: An Incurable Malady of Modern Japan Masashi Kohara
「富士幻景 — 近代日本と富士の病」
B5判変型/上製 /244頁
カラー図版340点/和・英バイリンガル
テキスト:小原真史
発行:IZU PHOTO MUSEUM
発売:NOHARA
発行日:2011年12月30日
価格:3,600円+税