松井正子
『聖顔-Holy Countenance―』
松井正子
『聖顔-Holy Countenance―』
¥2,420
〈Content〉
2021年6月開催の写真展『聖顔―Holy Countenance―』にあわせて刊行。
「祈り」という人間特有の見えないものとの対話、その対象のひとつである「聖なる顔」とそれを包む静謐な風景を撮影した写真です。
松井は、初めてヨーロッパを訪れた時に立ち寄ったポルトガルの教会で、苦痛の表情を浮かべ、頭に茨の冠を載せ、手足を十字架に釘で打ち付けられたキリスト像に出会いました。幼少期から日本で目にすることの多かった、幽かに柔らかな表情を浮かべる仏像とは異質の宗教観に触れました。その時の印象が心の深層に残り、その後、数十年にわたってヨーロッパの街々を訪れるたびに、キリスト像をポートレイトのように撮ることが習慣化していきました。その過程で、松井は、異質なものを自己の内で理解しようと等質化させていた当初の方法から現在は等質化することなく異質なままで写真の中に存在させる必要を実感し「異質」なものへの対応が見直されてきたといいます。
撮影地は、アイルランド共和国、クロアチア共和国、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド共和国、ポルトガル共和国、北マケドニア共和国、モンテネグロ、ルーマニアです。
「祈り」という人間特有の見えないものとの対話、その対象のひとつである「聖なる顔」とそれを包む静謐な風景を撮影した写真です。
松井は、初めてヨーロッパを訪れた時に立ち寄ったポルトガルの教会で、苦痛の表情を浮かべ、頭に茨の冠を載せ、手足を十字架に釘で打ち付けられたキリスト像に出会いました。幼少期から日本で目にすることの多かった、幽かに柔らかな表情を浮かべる仏像とは異質の宗教観に触れました。その時の印象が心の深層に残り、その後、数十年にわたってヨーロッパの街々を訪れるたびに、キリスト像をポートレイトのように撮ることが習慣化していきました。その過程で、松井は、異質なものを自己の内で理解しようと等質化させていた当初の方法から現在は等質化することなく異質なままで写真の中に存在させる必要を実感し「異質」なものへの対応が見直されてきたといいます。
撮影地は、アイルランド共和国、クロアチア共和国、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド共和国、ポルトガル共和国、北マケドニア共和国、モンテネグロ、ルーマニアです。
松井正子『聖顔-Holy Countenance―』
A4判変形/並製/モノクロ40頁
発行:photographers’ gallery
発行日:2021年6月15日
価格:2,200円+税