イベント:倉石信乃詩集『使い』刊行記念イベント
「詩 演劇 写真」

2004


倉石信乃『使い』
発売日: 2018年6月30日
出版社:思潮社
定価: 2400円+税
▼ご注文はこちら
https://pg-web.net/shop/others/tsukai/
この度photographers’ galleryでは、倉石信乃の詩集『使い』の刊行を記念するイベント「詩 演劇 写真」を開催いたします。倉石は、1989年に「ユリイカの新人」に選出され詩人としてデビューして以来、『ユリイカ』『現代詩手帖』といった詩誌・文芸誌、また『妃』『ミニヨン・ビス』などの詩の同人誌に作品を発表してきました。2001年にシアターカンパニーARICAの結成に参加して以降は、上演のためのテクストを書くことを創作活動の基軸に据えています。また倉石は、写真・美術に関する先鋭的な批評家としても活動し、当ギャラリーが出版する機関誌『photographers’ gallery press』にも多数執筆してきました。
本イベントは第1部では、ARICAの舞台などで活躍するアクター・安藤朋子と、倉石本人による『使い』の朗読をおこないます。第2部では、演劇、詩、文学また写真、映像などの芸術表現に造詣の深い批評家・八角聡仁を迎え、鼎談をおこないます。
『使い』は初めての詩集としてまとめられたものですが、その多くは当初、ARICAの舞台上で安藤が発話する言葉を念頭に書かれました。またそうした言葉が書かれるきっかけとして、時おりヴァナキュラーでアノニマスな性格を持つ写真が参照されています。
『使い』が絶えず描出する、言葉とイメージの自己矛盾、躓き、吃りの場所。今回のイベントは、そうした場所に微かに顕れる救いへの希求に触れる、よい機会になることでしょう。


倉石信乃詩集『使い』刊行記念イベント「詩 演劇 写真」

2018年11月23日(金・祝日)17:00~18:30
第1部 安藤朋子、倉石信乃による朗読
第2部 八角聡仁、安藤朋子、倉石信乃による鼎談

入場料:
A. 2000円
B. 4000円(書籍2500円+入場料1500円)
※書籍を購入頂くと、入場料が割り引かれます。
定員: 30名(要予約)

※定員に達したため、現在キャンセル待ちでのご予約を承っております。キャンセルが出た場合に限り、順次ご予約確定のご連絡を差し上げます。
▼キャンセル待ちのご予約はこちらから
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3ad62fb9598247

倉石信乃

1963年生まれ。1989年「ユリイカの新人」に選出。2001年、シアターカンパニーARICA創立に参加、テクスト・コンセプトを担当。1988-2007年横浜美術館学芸員として、ロバート・フランク展、中平卓馬展などを担当。現在、明治大学理工学研究科総合芸術系教授。主な著書に、詩集『使い』(思潮社、2018年)の他、写真・美術論集として『スナップショット―写真の輝き』(大修館書店、2010年)、『反写真論』(オシリス、1999年)、『失楽園 風景表現の近代 1870-1945』(共著、大修館書店、2004年)などがある。1998年重森弘淹写真評論賞、2011年日本写真協会賞学芸賞を受賞。

安藤朋子

アクター/シアターカンパニーARICA
岐阜の田舎で生まれ、野に山に川に遊び呆けて育つ。大学進学で上京するが、当時のアンダーグラウンド演劇に幻惑され、1977年太田省吾(劇作家・演出家)主宰の劇団転形劇場に入団、劇団解散後も太田と共に活動を継続し、多くの国際プロジェクトに参加。2001年演出家藤田康城、詩人倉石信乃らとARICAを結成、いろんな分野のエキスパートとともに、国内外で作品を発表し続けている。主な作品に『水の駅』『↑』(転形劇場)、『KIOSK』『恋は闇』(ARICA)など。第17回カイロ国際実験演劇祭にて、『Parachute Woman』(テクスト・倉石信乃、演出・藤田康城)で最優秀ソロパフォーマンス賞受賞。

八角聡仁

1963年生まれ。批評家、近畿大学教授。
早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。文学、映画、写真、演劇、ダンスなどの分野で幅広く執筆活動を行う。編著・共著に『現代写真のリアリティ』(角川学芸出版、2003年)、『キセキ―gozoCine』(オシリス、2009年)、『寺山修司の時代』(河出書房新社、2009年)、『土方巽―言葉と身体をめぐって』(角川学芸出版、2011年)など。