Kazutomo Tashiro/田代 一倫
“ウルルンド” 2017/09/05 - 2017/09/24 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN
田代一倫は、2010年より断続的に<椿の街>シリーズを発表してきました。自身の故郷である福岡を含む、九州北部と韓国南部を撮影対象としたこのシリーズでは、椿の花の分布のように、広く緩やかな枠組みの中で撮影した写真が発表されてきました。本展で発表される写真は、<椿の街>シリーズの中、韓国の離島で撮影されたものです。
タイトルの「ウルルンド」とは、撮影地である울릉도(日本名 鬱陵島)のハングルを読んだものです。ウルルンドは、本土から約140km離れた日本海に浮かぶ総面積が72k m2 ほどの火山島で、その距離や荒れた海路などにより、島への交通が何日間も閉ざされることが珍しくありません。また、倭寇と言われる海賊の拠点となったことを契機として、15世紀初頭から約450年の間、島に住むことを禁じられていた歴史もあります。さらに、この島は、その所有をめぐって日韓で様々な議論がなされている独島(竹島)への唯一の航路を持つ、国境の島としても知られています。
タイトルの「ウルルンド」とは、撮影地である울릉도(日本名 鬱陵島)のハングルを読んだものです。ウルルンドは、本土から約140km離れた日本海に浮かぶ総面積が72k m2 ほどの火山島で、その距離や荒れた海路などにより、島への交通が何日間も閉ざされることが珍しくありません。また、倭寇と言われる海賊の拠点となったことを契機として、15世紀初頭から約450年の間、島に住むことを禁じられていた歴史もあります。さらに、この島は、その所有をめぐって日韓で様々な議論がなされている独島(竹島)への唯一の航路を持つ、国境の島としても知られています。
約一万の島民が暮らすウルルンドを、田代は2017年の2月、5月と2回訪れました。「いつも通り、出会った人に声をかけて撮影した」と自身が言うように、展示会場には、島に暮らす人々の写真が並びます。その写真を見ていると、写された人々の立ち居振る舞いや島の気候風土、そして、さまざまな差異を含んだ近しさが感じられます。
展示内容
Cプリント 33点
■写真集『ウルルンド』刊行
展覧会にあわせて、写真集『ウルルンド』(発行:KULA)を刊行いたします。
【2017年9月5日発売】
田代一倫写真集『ウルルンド』
B5変型/カラー72頁/¥1,500円