Kazutomo Tashiro/田代 一倫
“椿の街 Vol. 3” 2015/07/23 - 2015/08/16 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN

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田代一倫は、新日本製鐵に代表される鉄の街、八幡で幼少期を過ごし、玄界灘に面した福岡市に暮らしながら、自分と深く関わりのある土地で撮影と発表を続けてきました。そして、2010年から東京で暮らし始めたことで、あらためて故郷を見なおしたいと「椿の街」シリーズを始めました。そこでは、九州と朝鮮半島は海峡で隔てられているのではなく、それによって深く結びつけられている一つの大きな場所だと捉え、福岡・長崎などの九州北部と海峡を挟んだ韓国南部一帯で撮影をしています。
 
今年、田代は2010年以来となる韓国での撮影を行いました。その間には、両国の間にある問題が頻繁に報道されるようになりましたが、田代は、約5年振りの韓国での印象を「街や人から受ける感覚は以前とほとんど変わらなかった」と言います。さらに、急な傾斜の坂が多い長崎と釜山の町並みや人々の暮らしを見て、「似ている」と感じたことが多くあったとも言います。
 釜山にも長崎にも椿の花が咲くように、さまざまな差異とともに、展示される写真には、同じ気候風土や地形に暮らす人々の近しさが感じられます。

展示内容/Cプリント 点数未定


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