掲載紙:photographers’ gallery 読売新聞2001年1月26日夕刊

シリアスな表現を目指す写真家にとって、発表の場はそう広くない。 景気低迷の影響を嘆く声も聞かれる中で、写真家の北島敬三さんらがこのほど、東京・新宿2丁目に自主ギャラリー「photographers’ gallery」をオープンした。 メンバーは学生も含む16人。雑居ビルの4階にギャラリーと事務所があるが、意外に感じるのは、その家賃。2部屋で月15万円程度だという。景気低迷で企業のサポートなどが減少した反面、地価の下落によって、こうした自主ギャラリー活動の可能性は逆に広がっているともいえる。 2月4日まで開かれているオープニング展には20代の女性8人が出品。メンバーの発表を中心に運営するが、今後は他のギャラリー、写真家との連携も計画している。