Naoki Ohji/王子 直紀
“吐噶喇・川崎” 2020/03/29 - 2020/04/03 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN

【臨時休廊のお知らせ】
新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、安全確保および感染予防の観点から、4月4日(土)より当面の間、休廊することにいたしました。開催中の王子直紀写真展「吐噶喇・川崎」は4月3日(金)にて一旦休止といたします。再開時期および以降のスケジュール変更につきましては、あらためてギャラリーウェブサイト、メールニュース、SNSなどでお知らせいたします。

Notice: Temporary closing
We will be closed for the time being from Saturday, April 4 due to the spread of the new coronavirus, in terms of safety and infection prevention. Current Naoki Ohji photo exhibition “Tokara / Kawasaki” will suspend on Friday, April 3. We will announce the reopening of the gallery via website, email newsletters, and SNS, as well as changes to the schedule.

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本展では、鹿児島県吐噶喇(トカラ)列島と神奈川県川崎市にて撮影された作品を展示致します。吐噶喇列島は、九州と奄美・沖縄に挟まれるかたちで点在する有人7島と無人5島の島々で構成されています。終戦後に北緯30度線が国境線となり列島が分断されたのち、1952年に本土復帰を果たしています。2016年には領海保全を目的とした有人国境離島法が成立するなど、個々の暮らしがいまもなお政治情勢に左右され続けている場所でもあります。王子は2007年に初めて吐噶喇列島を訪れ、それ以来、この島々での撮影と発表を続けてきました。そして、川崎市は王子が活動の最初期から現在に至るまで長年にわたって撮影を続けてきた場所です。王子はこれまで厖大な量のスナップショットを撮り続けることで、川崎と吐噶喇列島という場所に関わってきました。場所をあからさまに象徴するようなものが写されることはなく、人間や動植物、看板や建物などがてらいなく真正面からとらえられていたり、ブレやボケをともなって写されています。
それらの写真は、どこか馬鹿馬鹿しさや滑稽さ、ときには寂しさや機知を感じさせると同時に、その場所に触れさせられたような感覚をあたえることもあります。王子にとってスナップショットは、川崎・吐噶喇という場所を、象徴的ではないものを大量に撮るなかで立ち現そうとする試みなのです。
また、本展に合わせ小冊子『吐噶喇』、『川崎』を刊行致します。
あわせてぜひ、ご高覧ください。

【展示内容/インクジェットプリント約20 点】

◎新刊のご案内
【3月29日発売】
『吐噶喇』A5判変形/カラー24頁/900円+税
『川崎』A5判変形/モノクロ32頁/900円+税
発行:KULA 発売:photographers’ gallery
▼ご注文・詳細
https://pg-web.net/shop/pg-kula/kawasaki1/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/tokara1/


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