Saki Nakamura/中村 早
“Flower” 2014/02/05 - 2014/02/23 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN
《Flower》は中村早が2012年から継続して撮影している「花」を被写体にしたシリーズの最新作です。
昨年6月の第一回目の発表に続き、本展が第二回目となります。
黒い背景の前で、切り花や鉢植えの様々な花が一輪ずつ、ストロボの発光によって浮かびあがるように写し出されます。中村は100mmの単焦点レンズのみを用いています。自身の身体を動かしながら、花との距離を固定せず、さまざまな距離と角度から花を捉えようと試みます。花弁だけでなく、葉や茎が存在感をもって写し出された花の全身像。花弁のグラデーションや茎に生える細かな産毛、水分を含み浮き出た葉脈や乾いた根毛のうねりといった花を形づくる細部が触感をもって現れてきます。
昨年6月の第一回目の発表に続き、本展が第二回目となります。
黒い背景の前で、切り花や鉢植えの様々な花が一輪ずつ、ストロボの発光によって浮かびあがるように写し出されます。中村は100mmの単焦点レンズのみを用いています。自身の身体を動かしながら、花との距離を固定せず、さまざまな距離と角度から花を捉えようと試みます。花弁だけでなく、葉や茎が存在感をもって写し出された花の全身像。花弁のグラデーションや茎に生える細かな産毛、水分を含み浮き出た葉脈や乾いた根毛のうねりといった花を形づくる細部が触感をもって現れてきます。
中村はこれまで、男性のポートレートやヌードのシリーズから、時間をかけてひとつの被写体をじっくり見つめ、撮影することを繰り返していくことで、見知っていると思っていた対象が新しいかたちをもって立ち上がってくるということを実感してきたと言います。その体験から「花」を見つめ直す今回の試みははじまっています。中村の写し出す花の写真は、普段何気なく目にしているものに思いもよらないかたちが現れてくることを気づかせるでしょう。
展示内容
インクジェットプリント、114×171mm、約30点
インクジェットプリント、114×171mm、約30点