Tomonori Ryu/笠 友紀 “良い加減の日々” 2018/06/12 - 2018/06/24 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN
笠友紀は、2002年photographers’galleryでの『ON THE ROAD 2002』の展示後、東京から故郷である福岡へ戻りました。2015年『日本東海岸』、2016年『浜通り雨のあとの余瀝』と東北地方を撮影し、15年ぶりに展示をした笠は、東京にいた頃の自分の写真を見返す機会を得て、2017年『QUOTIDIAN』として展示をしました。
本展では、『QUOTIDIAN』の続編とも言えるモノクロ写真を発表します。写真を始めてまもない笠が平凡でありきたりな毎日の中、写真と向き合うことだけを思い、試行錯誤しながらも撮影を繰り返していた記録です。そのプリントは茶色がかったリスプリントとして制作されています。
本展では、『QUOTIDIAN』の続編とも言えるモノクロ写真を発表します。写真を始めてまもない笠が平凡でありきたりな毎日の中、写真と向き合うことだけを思い、試行錯誤しながらも撮影を繰り返していた記録です。そのプリントは茶色がかったリスプリントとして制作されています。
展示内容/ゼラチンシルバープリント、203×254mm、279×356mm、約60点
当時の写真を見返していくと、麗しさがないという思いが心の中で強く残っていった。
散策する時間がつくれない。幾日過ぎるも変化しない。仕方がないから、事務所へ向かう片道にカメラをぶら下げて、何とかシャッターを押していった。繰り返していくとそれは西から東への片道であって、たとえば南北へも行き先があっていい等と、考えることもできないままに続けていた。
それはどちらかと言えばいい加減であるような写真だった。笠友紀