本展では、2018年に福島を中心として撮影された作品を展示致します。原発事故の被害に見舞われ、住むことも立ち入ることさえも制限された「浜通り」の多くの地域では、2013年頃より本格的に除染事業が開始されました。山間部に位置する飯舘村でも長らく大規模な除染が行われ、一部の区域を除き、2017年には居住制限が解除されました。現在、稲作再開の試みも始められた一方で、厖大に積み上げられた除染土や休耕地に敷設されたソーラーパネルの存在感は、村の景観の変貌だけでなく、土地そのものの不整合を顕にするかのようです。
2011年の東日本大震災以降、笹岡啓子は大きな災害から「再生」あるいは「復興」へと向かうそれぞれの場所で起きていることを、地勢を辿ることで見続けてきました。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきました。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもあるのです。
【展示内容/インクジェットプリント20点】
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで35号が刊行されています。展覧会に合わせて36〜37号が発行されます。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
発行日 2019年4月30日
SHORELINE 36: 飯舘 小高 浪江 37: 三陸海岸
New!!
ニコン THE GALLERY 新宿、大阪にて北島敬三個展が開催されます。
北島敬三は1975年のデビュー以来写真家として精力的に活動を行い国内外で高く評価される、日本を代表する写真家の一人です。高いコントラストを持つ初期のモノクローム作品はスナップショットの強さと相まって見る人に強いインパクトを与え、その後写真集『NEW YORK』で木村伊兵衛写真賞を受賞します。
北島はいま、6年に及ぶプロジェクト「UNTITLED RECORDS」を継続しています。東日本大震災の被災地を含め、沖縄から北海道まで全国各地を訪れて撮影を重ね、自らが運営に参加しているphotographers’ galleryでの連続展の開催と連続写真集の刊行を行ってきました。本展では2018年に1年をかけて特別に撮り下ろされた作品を展示いたします。ぜひご覧ください。
THE GALLERY 新宿
2019年5月7日(火) 〜 2019年5月27日(月) 日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/201706/20190507.html
★トークイベント 北島敬三 × 倉石信乃
5月10日(金)19:00~20:00
ニコン THE GALLERY 新宿1
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/photoevents/2019/20190510_talkevent.html
THE GALLERY 大阪
2019年6月20日(木) 〜 2019年7月3日(水) 日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
5月より北島敬三が「北島敬三 WORKSHOP 写真塾」を開講しました。基本は一対一での個別指導ですが、ゲスト講師を招いたグループ講評会も不定期に開催します。
経験豊富な講師との対話から生まれる具体性と緊張感は必至、加えて全く別の視点からもたらされるゲスト講師からの意外な指摘や提案、またほかの受講生の制作姿勢を刺激的に受け取るチャンスです!5月開講後も随時受付中です。
北島敬三 WORKSHOP 写真塾では、写真作品を制作するための実践的かつ継続的な指導を行います。参加者との一対一の個別的対話を通じて、作品の内容、形式、形態さらに発表方法に至るまで、さまざまな角度から検討を加えながら、その作品の強度と完成度を高めていきます。また、そうした制作実践の経験によって、写真への理解がより深まることが期待されます。
参加者は、初めて写真作品を作る方からすでに制作中の方まで、キャリアは問いません。真剣に制作に向き合おうとしている方なら、どなたでも歓迎します。
==
お申込み・詳細はコチラ↓
https://pg-web.net/workshop/workshop-2017/
「北島敬三 WORKSHOP 写真塾」FBページ↓
https://www.facebook.com/keizokitajima.photoworkshop/