本展は、連続写真展「UNTITLED RECORDS」の13回目の展示となります。
UNTITLED RECORDSについて 北島敬三
1991年のソ連の崩壊以降、とくに、ネオリベラリズムの台頭と加速する自由主義経済のグローバル化、コンピューターネットワークとサプライチェーンの拡充、ショック・ドクトリンよる市場開放、終わりの見えない宗教戦争や民族紛争、ポピュリズムと極右政党への支持の拡大、とりわけ国内においては2011年の東日本大震災と福島の原発事故など、私たちは「目の前の現実が、突然別なものに姿を変えてしまうような経験」を何度もくり返してきた。
私は、甚大被害を受けた三陸の浦々を撮影しながら、目の前の現実と、各種メディアから侵入してくるイメージとを区別することが、きわめて困難であることをあらためて強く実感した。福島で無人の街や村を撮影しながら、被曝については線量計を頼りに警戒するしかできないことに恐怖した。
私たちはすでに、当事者/非当事者、日常/非日常、現実/虚構といった二項対立的な思考や、遠近法的な観察者の視点がきわめて危うい時代にいるのではないだろうか。私は、自分が撮った写真を何度も読み直し、何度でも読み変えながら撮影していこうと考えている。「UNTITLED RECORDS」は、それを具体的に実践していくための場としてある。
*連続写真展は年4回のペースで全20回が予定されています。
*撮影地は三陸、福島の被災地を含め、北海道から沖縄まで全国各地におよびます。
*同時並行で、連続写真集 『UNTITLED RECORDS』 も刊行されます。
◎Vol. 13展示内容/大型カラー作品と下記、小写真集を展示。撮影地は札幌、大垣、野尻湖、山形など。
https://pg-web.net/exhibition/keizo-kitajima-ur-13/
*1月21日はイベント開催の為、15:00でクローズ致します。
https://pg-web.net/documents/lecture/workshop-201801/
内容紹介(文責:小原真史)
1903(明治36)年、大阪天王寺で第五回内国勧業博覧会が開催されました。それまでの内国博覧会を大きく上回る規模と諸外国からの参加により万国博覧会的な要素を備えた博覧会となり、会場には植民地パビリオンの台湾館も建設されました。また場外には、「学術人類館」と呼ばれる余興施設が作られ、台湾原住民やアイヌなどが展示されましたが、生身の人間を展示した人類館に対しては、国内外から抗議の声が寄せられ、騒ぎとなりました。
本講座では、近年新たに発見された人類館の写真3枚に加え、19世紀中頃から欧米の博覧会で盛んに行われていた「人間の展示」についての写真や絵葉書などを実見しながら、「帝国の視線」と写真の関係を探ります。
その後の小原、倉石、北島によるトークでは、明治期の「北海道開拓写真」や、人類館以後に「人間の展示」が行われた大正期の拓殖博覧会などをテーマに「帝国日本」と写真について討議します。
◎北島敬三WORKSHOP写真塾 公開講座
「人類館写真を読む」
開催日:2018年1月21日(日)
会場:photographers’ gallery
講演(16:00〜17:00):
小原真史「人類館と植民地博覧会の写真」
討議(17:10〜18:30):
「人類館写真と帝国版図への視線」
小原真史、倉石信乃、北島敬三(司会)
聴講費:2,000円
定員25名・要予約
▼ご予約は下記フォームよりお申込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/02129ef9548307
▼WEBページ
https://pg-web.net/documents/lecture/workshop-201801/
ニコンサロン50周年記念 ニコン・コレクション展「6人の星座」関連イベントとして開催される対談に北島敬三が登壇します。
◎トークイベント
「写真家とは何か?」
倉石信乃(明治大学教授)、北島敬三(写真家・ニコンサロン選考委員)
2018年1月12日(金)19:00~20:30
会場:銀座ニコンサロン 参加費無料、予約不要
http://www.nikon-image.com/activity/exhibition/salon/photoevents/2018/post_3.html
ニコンサロン50周年記念 ニコン・コレクション展「6人の星座」
http://www.nikon-image.com/activity/exhibition/salon/events/201706/ex_20180105.html

北島敬三の連続写真集、第13号。年4回のペースで全20刊以上を刊行予定です。
北島敬三連続写真集
『UNTITLED RECORDS Vol. 13』
撮影地: 山形、新潟、長野、富山、岩手
ISBN 978-4-907865-24-5
B4判変型│カラー16頁│定価2000円+税
発行 KULA
発行日 2018年1月10日
発売 photographers’gallery
プリント付Special Editon
エディション12、特製函
価格:30,000円+税
https://pg-web.net/shop/pg-kula/ur13/
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで24号が刊行されています。展覧会に合わせて29〜32号が発行されます。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
発行日 2017年12月8日
SHORELINE 29: 蔵王 30: 福島潟 31: 浜通り 32: 南三陸
https://pg-web.net/tags/shoreline/

5月より北島敬三が「北島敬三 WORKSHOP 写真塾」を開講しました。基本は一対一での個別指導ですが、ゲスト講師を招いたグループ講評会も不定期に開催します。
経験豊富な講師との対話から生まれる具体性と緊張感は必至、加えて全く別の視点からもたらされるゲスト講師からの意外な指摘や提案、またほかの受講生の制作姿勢を刺激的に受け取るチャンスです!5月開講後も随時受付中です。