本展では、2012年から2017年にかけて、福島県の浜通りに位置する楢葉町のある定点から撮影された作品を展示致します。地震と津波のみならず、原発事故の被害にも見舞われた楢葉町では、直後から2012年8月まで警戒区域に指定され、立ち入ることができませんでした。2013年頃より除染作業が本格的に開始され、2015年には避難指示が全域で解除されています。定点からの経過観察によって、復興事業における除染作業や土地整備の工程だけでなく、それにともなった地勢の変容が浮き彫りになります。
向かい合う別室(KULA PHOTO GALLERY)では、山形県と宮城県にまたがる奥羽山脈の蔵王連峰の雪景を写した新作が発表されます。日本海の湿気を含んだ季節風がもたらす雪雲と蔵王連峰の針葉樹が世界的にも珍しい樹氷群という特有の現象で知られています。
2011年の東日本大震災以降、笹岡啓子は大きな災害から個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、撮ることで向き合ってきました。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきました。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもあるのです。
展示内容/インクジェットプリント9点 福島県楢葉町、インクジェットプリント3点 蔵王
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで24号が刊行されています。展覧会に合わせて29〜32号が発行されます。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
発行日 2017年12月8日
SHORELINE 29: 蔵王 30: 福島潟 31: 浜通り 32: 南三陸
https://pg-web.net/tags/shoreline/
東京大学駒場キャンパスで開催されるシンポジウムに笹岡啓子が参加します。
シンポジウム「ノーモア・ヒロシマズ、だが、ヒロシマはいたるところに」
2017年12月17日(日)14時—17時
東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーション・ルーム 1
入場無料・予約不要
*東琢磨 「ヒロシマから/をチューニングする」
*仙波希望「平和と原爆のないヒロシマを研究するその布置について」
*笹岡啓子「公園都市を撮る いくつものヒロシマを呼び覚ますために」
コメント:中村隆之、司会:森元庸介
http://sectionfrancaise.sblo.jp/article/181698638.html
北九州から中国、四国、近畿まで瀬戸内海を囲む小都市の片隅の光景を精緻に切り取った「PROSPECT」シリーズ第二弾。
川口和之写真集
『PROSPECTS Vol.2』
A4サイズ/並製/76ページ/2500円(税込)
発行日 2017年10月24日
https://pg-web.net/shop/photo-books/prospects2/
1976年と78年の冬の新潟・佐渡の撮影行。
17歳の透明な視線で映像化した40年前の佐渡。
川口和之写真集
『COUNTRY ROAD』
A4サイズ/並製/76ページ/2500円(税込)
発行日 2017年10月24日
https://pg-web.net/shop/photo-books/coutryroad/

北島敬三の連続写真集、第12号。年4回のペースで全20刊以上を刊行予定です。
北島敬三連続写真集
『UNTITLED RECORDS Vol. 12』
撮影地: 広島、岩国、博多、長崎
ISBN 978-4-907865-23-8
B4判変型│カラー16頁│定価2000円+税
発行 KULA
発売 photographers’gallery
プリント付Special Editon
エディション12、特製函
価格:30,000円+税
https://pg-web.net/shop/pg-kula/ur12/

5月より北島敬三が「北島敬三 WORKSHOP 写真塾」を開講しました。基本は一対一での個別指導ですが、ゲスト講師を招いたグループ講評会も不定期に開催します。
経験豊富な講師との対話から生まれる具体性と緊張感は必至、加えて全く別の視点からもたらされるゲスト講師からの意外な指摘や提案、またほかの受講生の制作姿勢を刺激的に受け取るチャンスです!5月開講後も随時受付中です。