pg-newsletter no. 191 (March 7, 2026) See in English 日本語で見る
photographers’ gallery

pg-newsletter no. 191

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Tomonori Ryu/笠 友紀
“浜通り雨のあとの余瀝””
photographers’ gallery 2016/07/05-2016/07/14 12:00-20:00 会期中無休 / DAILY OPEN

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本展では福島県の浜通りと呼ばれる海沿いの地域、南相馬市や双葉郡などを撮影した写真が展示されます。笠友紀は昨年、東日本大震災で被災した地域を撮影してまとめたものを「日本東海岸」として発表しました。岩手県、宮城県、福島県を車で移動し撮影していく中で「これまで体験したことのない自然があった」と言います。
震災以前にも東北の各地を訪れていた笠は、再び福島に向かい、かつての記憶を思い起こしながら、その場所の自然と向き合い撮影を重ねています。ぜひ、ご高覧ください。

展示内容/インクジェットプリント、356×435mm、
約20点

https://pg-web.net/exhibition/tomonori-ryu-hamadori/


雨雲で覆われているスカイツリーは、最上部が隠れていた。いわきまでは海沿いの国道を走る。天候が荒れると予報でも伝えている。対向車線の車も、霧のように舞う高浪の飛沫を浴びていた。
夕方を過ぎる頃も雨が止むことはなくて、街から離れた寂しい道々ではすれ違う車も徐々にいなくなっていった。その道中で無造作に車道の真ん中まで倒れた木があった。突然の出来事だったが思いのほか落ち着いていた。道路上に溜まる水がトラックに巻き上げられ、フロントガラス全体にまで凄い勢いでかかる。
福島第一原子力発電所あたりに新しくできた道の上にも放射線のモニタリングポストがあった。ここの表示では、3.7マイクロシーベルト。後の調べによると安全な放射線の数値は、「年間20ミリシーベルト」すなわち、「毎時3.8マイクロシーベルト」が目安だったが、慣れない環境では心配になる。避難指示が続いており帰還困難区域へは立ち入れない。避難指示区域の影響で一山を避けるようにまわった。この国道が今年は通過できるようになったので、南相馬まで道を変えずに済んだ。
三日前から関東で続いた雨は、福島への移動後も続いている。それは50年に一度の大雨となり途中通った茨城では、鬼怒川上流がすでに氾濫していた。
宮城県の吉田川も氾濫したとのニュース。様子を窺い、このまま留まることにした。落ちついてからは昨年振りに、鹿島駅辺りの復興商店街へ。以前に入ったところと違う店を選ぶ。場所を思い出せてよかった。
天候は依然としてどしゃ降りのままだった。宮城県富谷町は厳重警戒が続いているため、ここから北に位置する宮城県岩沼行きをとうとう諦めた。
これまで海沿いに波の高さを見ていたので海に近づきたくはなくなっていた。
小高の町周辺で出会った人は雑草がのびた畑のような所を指し示し除染が終わっていると説明する。富岡では、午後三時迄で町から離れるようにと町内放送が伝えた。途中、テレビ収録の為なのかカメラの前でアナウンサーが、背後に見える廃棄物の仮置き場を振り返り何かを伝えている。この辺りは昨年迄入ることの出来なかった場所で、道なりに進むと奥には壊れた家があった。   

笠友紀


 hiroshima element #4
hiroshima element #4 ©MITAMURA Akira

The Third Gallery Aya presents
三田村陽展“hiroshima element”関連トークイベント

2016年7月29日(金)より開催のThe Third Gallery Aya presents 三田村陽展“hiroshima element”の関連イベントとして、三田村陽×笹岡啓子(写真家)のトークイベントを開催いたします。ぜひ、ご参加ください。

日時:7月29日(金)19:00〜 
場所:photographers’ gallery
参加費:500円 
定員:25名(要予約)
▼予約フォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/5ccd9553450347

▼展覧会情報
https://pg-web.net/exhibition/the-third-gallery-aya-presents-hiroshima-element/



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展覧会:角田奈々 ”土地を紡ぐ”
福岡アジア美術館

角田奈々が福岡アジア美術館で開催されるグループ展”土地を紡ぐ”に参加します。

『九州で生まれ育ち、福岡で写真を学んだ若手写真家(角田奈々、田邉成実、錦戸俊康、唄野加奈、松岡美紀、山野雄樹)6名が集まり写真展を開催致します。それぞれが、自分の置かれた環境や状況に疑問を持ち、なにかしら「故郷」に対しての思いを感じて撮影をしています。この展覧会を機に「故郷」「九州」そして「アジア」を見つめるきっかけとなれば幸いです。』

“土地を紡ぐ”
■期間:2016年7月7日(木) 〜 2016年7月12日(火)
■会場:福岡アジア美術館 7階企画ギャラリーC 福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7・8階
■開館時間 10:00~20:00
■ギャラリートーク:7月9日(土)14:00〜
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/exhibition/detail/354



APG39hp
『APG通信 39 浦島太郎』
APG40hp
『APG通信 40 ソクチャン2』

Nana Kakuda/角田 奈々
『APG通信39 浦島太郎』
『APG通信40 ソクチャン2』

Asia photographer’s galleryは、2006年から2011年までの期間、福岡市で写真家が運営していたギャラリーです。角田は、2008年より運営に参加、2010年から代表として活動していました。2014年4月からphotographers’ galleryの活動に参加し、個人的にAPGを継続していくためにAPG通信を発行していきます。

『ベトナムに1 ヶ月間滞在してから日本に戻って来ると、浦島太郎のようになり、戸惑う瞬間が何度かある。福岡で働いていたとき、帰国後も同じ職場に戻らせてもらう予定だったが、いざ会社に戻ってみると、新しい人が入社していて、社内の雰囲気や会社の人の私に対する接し方が変わり、居心地が悪くて辞めてしまったことがあった。仕事を1 ヶ月もお休みさせてもらっておいて復帰するなんて、虫のいい話だとわかっていたつもりではあった。そんなことから、仕事を辞めてから撮影に行った方が、手間はかかるけど気持ちは楽なのだと気がついた。…』(APG通信 39 浦島太郎より)

*全50回以上を予定 
*A5サイズ1枚(200円) 
*専用バインダー(500円)

▼『APG通信 39-40』
https://pg-web.net/shop/pg-kula/apg39/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/apg40/



narahashi2016

Asako Narahashi/楢橋 朝子
『近づいては遠ざかる 1985/2015 〈ベトナムの場合〉』

2016年6月21日より開催の楢橋朝子写真展にあわせ、展示と同タイトルの小冊子として刊行。
楢橋朝子が写真家をこころざす以前の1980年代半ばに、3度にわたりベトナムにて撮影されたモノクロ写真と、30年振りに訪れたホーチミンのカラー写真にて構成されています。また、作者本人による書き下ろしエッセイも収録。

楢橋朝子『近づいては遠ざかる
1985/2015 〈ベトナムの場合〉』
カラー・モノクロ16頁 A4判変型
発行:03FOTOS
発行日:2016年6月21日
定価:800円 (税込)
https://pg-web.net/shop/photo-books/narahashi19852015/


shoreline21
shoreline24

Keiko Sasaoka/笹岡 啓子
『SHORELINE 21-24』

笹岡啓子『SHORELINE 21:奥大井 22:遠州灘 23:飯舘 24:飯舘』
B5判変型/8+1頁/カラー
発行者:笹岡啓子
発行:KULA
発行日:2016年5月
定価:各300円 (税込)

https://pg-web.net/shop/pg-kula/shoreline-21/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/shoreline-22/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/shoreline-23/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/shoreline-24/



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Keizo Kitajima/北島 敬三
北島敬三連続写真集
『Untitled Records Vol.8』

北島敬三の連続写真集、第8号。年4回のペースで全20刊以上を刊行予定です。

B4変型/中綴じ/カラー16頁
発行:KULA
発行日:2016年4月26日
価格:2,000円+税

プリント付Special Editon
エディション12、特製函
価格:30,000円+税

https://pg-web.net/shop/pg-kula/ur8/



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Naonori Oshima/大島尚悟
『濡れた光景』

大島は2015年3月に開催した展覧会“濡れた光景”で印画紙やレーザープリントの写真にアクリル絵具で彩色をした作品を発表しました。大胆に色で覆われた人物や街の風景、また一度描いた絵を破り貼り合わせたものなど、新たな手法を用いて製作されました。これらの展示作品をまとめた作品集『濡れた光景』は、1冊毎に表紙にペイントが施されています。

大島尚悟『濡れた光景』
菊判/カラー、43頁/手製本/表紙にペイントやコラージュ(1冊毎に表紙のデザインは異なります)
発行:KULA
発行日:2015年7月
価格:1,600円(税込)

https://pg-web.net/shop/pg-kula/nuretakoukei/


好評発売中!!
photographers’ gallery press no. 13

press13

年1回発行の機関誌『photographers’ gallery press』の最新号、第13号。

contents
[収録]増山たづ子 ミナシマイのあとに
「増山たづ子 ミナシマイのあとに」展関連トーク1
赤坂憲雄×野部博子×小原真史
「増山たづ子 ミナシマイのあとに」展関連トーク2
大牧冨士夫×篠田通弘×小原真史

[収録]「どこにいても」――墓とその代補をめぐって
鵜飼哲

似島の位置
倉石信乃

三脚写真論
橋本一径

[邦訳]なんという感動! なんという感動? 
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン 橋本一径訳

[再録]イメージで思考する
――ジョルジュ・ディディ=ユベルマンに聞く
聞き手 橋本一径
Think by Images: An Interview by HASHIMOTO Kazumichi with Georges Didi-Huberman

[再録]写真史を書き換える
――ジェフリー・バッチェンに聞く
聞き手 甲斐義明
Rewriting the History of Photography: An Interview by KAI Yoshiaki with Geoffrey Batchen

[再録]解説:ジェフリー・バッチェン『Forget Me Not――写真と記憶』
前川修

[再録]コンテンポラリー・フォトグラフィーと反演劇性の伝統
――マイケル・フリードに聞く
聞き手 甲斐義明
Contemporary Photography and Antitheatrical Tradition: An Interview by KAI Yoshiaki with Michael Fried

[再録]マイケル・フリード『なぜ写真はいま、かつてないほど美術として重要なのか』についての覚書
林道郎
Notes on Michael Fried’s Why Photography Matters as Art as Never Before HAYASHI Michio

解説:その後のジェフリー・バッチェンとマイケル・フリード
甲斐義明 

B5判/並製/324頁
発行:photographers’ gallery
定価:2,000円+税

https://pg-web.net/shop/pg-press-file/photographers-gallery-press-no-13/