篠田優は2015年から、東京に程近い2つの半島、三浦と房総に点在する軍事的な遺構やそれらをとりまく自然環境を撮影し、発表を続けてきました。本展覧会ではそれらの中から、三浦半島に位置する一つの海岸に取材した作品を出品します。そうした写真群の結節点として篠田が位置づけているのは洞窟状の陣地跡であり、その多くがアジア・太平洋戦争の末期に本土決戦を期して構築されたものです。海岸線付近に開口する陣地跡は、大小さまざまな物がその内部に捨て置かれるとともに、暗がりのなかで虫や植物がひそやかな生を営む、静かな場所でもあります。また、掘削時の痕跡をその表面に生々しく残している岩肌は、人類の歴史を包摂してもまだ余りある時間の存在を、地層というかたちで可視化しています。
そのような場所で撮影された写真は、「いま」と呼ばれる瞬間が、実は多様な時の重なりであることを伝えているかのようです。また、これらの写真群を通じて、見る者がもつ現在という時間の在り方を解きほぐし、「風景」に対する新たな視座を拓くことが試みられています。
目の前には様々な時間が形を成して存在しているように思えた。俯瞰的に見れば、わたしもまたそのうちの一つなのかもしれない。遥かな昔という時間でさえも、いまのわたしと、共に在る。そのように考えるとき、肩の荷が下りるような心地よさを感じた。わたしをそのような思考に導いてくれたのは、半島で出会った「風景」、そして、それをうつした「写真」だった。
篠田優
展示内容/インクジェットプリント、カラー、約13点
https://pg-web.net/exhibition/yu-shinoda-long-long-ago/
https://pg-web.net/members/yu-shinoda/
【同時開催】
Keizo Kitajima/北島敬三「PORTRAITS-L」
2023年7月23日〜9月3日 *8/14~8/19は休廊
KULA PHOTO GALLERY(photographers’ gallery同フロア)

昨秋BankART Stationにて開催した北島敬三「UNTITLED RECORDS」展が、好評を得て再び帰ってきます。「UNTITLED RECORDS」に加えて今回は、「PORTRAITS」シリーズから47点のプリントを、約50mの壁面に展開いたします。
会場:BankART Station(〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅B1F)
会期:2023年9月8日[金]~10月22日[日] 11:00-19:00
入場料:600円(会期中受付にて写真集購入の方は入場無料)
主催:BankART1929 共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局
https://pg-web.net/news/keizokitajima-230804/
https://www.bankart1929.com/index.html#event
詳細PDF

B4判変型/192ページ/スリーブケース入り
テキスト:高橋しげみ
印刷製本:株式会社アイワード
発行:BankART1929
通常販売価格:4,800円+税
→shopへ
東京都写真美術館にて開催中の企画展「風景論以後」に笹岡啓子が参加しています。
【出品作家によるアーティストトーク】
8月25日(金) 18:00~20:00 笹岡啓子(出品作家)×倉石信乃(明治大学教授、近現代美術史・写真史)
会 場:東京都写真美術館 1 階ホール
定 員:190名(整理番号順入場/自由席)
参加費:無料(要入場整理券)
※当日10時より1階ホール受付にて整理券を配布します。
「風景論以後」
会期|2023年8月11日(金・祝)—11月5日(日)
会場|東京都写真美術館 B1F 展示室
主 催|東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、日本経済新聞社
助 成|公益財団法人ポーラ美術振興財団
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4538.html
◎詳細PDF↓
https://topmuseum.jp/upload/3/4538/AftertheLandscapeTheory_flyer.pdf
雑誌『写真』vol.4「テロワール/TERROIR」の刊行を記念してふげん社にて開催される展覧会に笹岡啓子が参加します。
・石川竜一個展「風土 人間の殻」
・雑誌『写真』vol.4
「テロワール/TERROIR」刊行記念展
口絵作家6名:笹岡啓子/田附勝/中井菜央/山口聡一郎/田代一倫/北井一夫
2023年8月3日(木)〜9月3日(日)
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
休廊:月曜日、夏季休業8月14日(月)〜17日(木)
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
TEL:03-6264-3665
https://fugensha.jp

橋本一径の論文「最初で最後の写真論?——ロドルフ・テプフェールの「ダゲール板について」(一八四一)をめぐって」が『美術フォーラム21』第47号(38-43頁)に掲載されています。ぜひご覧ください。
『美術フォーラム21』 第47号
http://www1.odn.ne.jp/daigo-shobo/contents/bf21/bf047.html
王子直紀写真展「川崎」 (2023年4月) にあわせて刊行された、写真集シリーズ第5号!
A5判変形/中綴じ/カラー32頁/スリップケース入り
発行:KULA
発行日:2023年4月23日
価格:900円+税
▼詳細、ご購入はこちらから
https://pg-web.net/shop/pg-kula/kawasaki-5/
2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、順次刊行されてきた小冊子シリーズ『SHORELINE』、2020年よりあらたに刊行された小冊子シリーズ『Park』の最新刊。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
SHORELINE 43/Park 5, 6
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-shoreline-43/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-park-5/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-park-6/