

吉戒と写真との出会いは、後期の中平卓馬の写真行為とそのストレートなイメージ群から強い衝撃を受けたことによる。
吉戒は、文字通り中平の写真をトレースすることから出発した。あるいは、中平の写真を自分の身体でより深く理解したいという衝動から始めたと言えるかもしれない。撮影場所や撮影対象を取捨選択することよりも、量を撮ることそれ自体が目的であるかのように、目の前の光景に全神経を集中させ、それを繰り返すことがリアリティなのだ。前回の「PHANTOM」展(2018)以降も、風景から静物、動植物に至るまで、多様な事物の写真を撮影し続けてきた。本展では、その中から風景に焦点を当て、その構成要素としての土や水、岩、崖、樹木などの事物を写した写真を発表する。
吉戒にとって写真とは、何よりストレートフォトグラフィであり、自身の日々を更新していくための手段に他ならない。この度の個展も、そうした日々の写真行為の延長線上にある。
▼展示内容/インクジェットプリント、320 × 446 mm、54点
https://pg-web.net/exhibition/takuro-yoshikai-elements/


釜ヶ崎、山谷、寿町を撃つ
ドヤ街と呼ばれる場所で撮影された写真は、自らが属する社会の傷としてここに差し出されている。
写真家・岸幸太による第一写真集。
岸幸太写真集『傷、見た目』
定価:10,000円+税
A4 判/布クロス装上製/232頁/モノクロ204点
高橋しげみ(キュレーター)、倉石信乃(詩人・批評家)による論考を収録
発行:写真公園林
発行日:2021年3月1日
ISBN: 978-4-908435-14-0
特集:「人類館」の写真を読む
[論考]小原真史「人類館」の写真を読む 図版80点掲載!
[誌面キュレーション]小原真史「帝国のショーケース:博覧会と〈人間の展示〉」 図版112点掲載!
B5判/360頁/日・仏・英・中
発行:photographers’ gallery
発行責任:北島敬三
編集責任:岸幸太
デザイン:纐纈友洋
発行日:2019年12月20日
定価:2,500円+税
ISBN978-4-907865-31-3 C0072
https://pg-web.net/shop/pg-press-file/photographers-gallery-press-no-14/