四方を山で囲まれた甲府盆地に流れる笛吹川は、夏には豊かな流れが川筋を大きく変化させ、大小さまざまな石を運んできます。そして冬には野焼きが行なわれることもあり、生い茂る草や水流に覆われていた石が姿を現します。川底に沈んでいたり、土になかば埋もれていたり、川岸に打ち上げられていたりと、その姿かたちはさまざまです。
本展で発表される写真は、そうした笛吹川をはじめとする山梨県内の川や道々に転がっている石です。これらの石はみな、とりわけ特徴的な形をもつわけでもなく、何の変哲もないものばかりです。
川の石は、どこから流されてきたのかも、そしてどのようにして今ある形になったのかも定かでありません。また道々の石も、どういったいきさつでそこに転がっているのか分からないものばかりです。米田が撮影する石はどれも、元をただすことが叶わず、まるで過去もしくは未来から唐突に目の前に届いたかのような、不思議な存在感を放っています。
*展示内容/インクジェットプリント、18点
https://pg-web.net/exhibition/ishinokuni-2/
「石の国」展にあわせて刊行される、山梨県に数多く見られる丸石神100基を収録した『丸石拾遺集|Maruishigami』。
「丸石神」は丸い石を祀った石造物で、日本の中でも山梨県内に集中的に見られるものです。古くから民間信仰の対象とされ、集落の境や辻、神社の境内や民家の庭先などに据え置かれており、その数は700以上と言われています。丸石の大きさは、握り拳ほどのものから直径1mほどのものまで様々で、ぽつりとただ1つ置かれているものもあれば、数十個が積み重なって置かれているものもあります。多くは道祖神として祀られていますが、屋敷神として祀られているものや、供物のようにして置かれているものもあり、起源や来歴は定かでありません。誰とも知れぬ人たちが、どこからとも知れず持ち寄った丸石の姿は、現在とは異なる時間からの届き物のような、不思議な魅力に溢れています。
米田は笛吹川流域を中心に丸石神を探し歩き、650基余りを撮影しました。『丸石拾遺集|Maruishigami』には、そのうち100基を収録したポストカード100枚が、丸石神についてのテキストを収めた小冊子と、丸石神の分布を記録した地図とともに、特製函に収められています。
米田拓朗『丸石拾遺集|Maruishigami』
カード 100 枚+地図+小冊子/特製函
142 x 190 x 40 mm(カード:100 x 148 mm)
定価:3,600 円+税
発行:KULA
https://pg-web.net/shop/pg-kula/maruishigami/
大友真志が参加する二人展”天塩川”が、北海道美深町のArtVillage恩根内ギャラリーで7月29日(月)まで開催しています。
大友真志・佐藤拓実「天塩川」
2019年6月1日(土)- 7月29日(月)
10:00 - 16:30(火・水・木は休館)
ArtVillage恩根内ギャラリー
北海道中川郡美深町字恩根内25住所
http://www.mmjp.or.jp/niseko/artvillage/10.html
北島敬三は1975年のデビュー以来写真家として精力的に活動を行い国内外で高く評価される、日本を代表する写真家の一人です。高いコントラストを持つ初期のモノクローム作品はスナップショットの強さと相まって見る人に強いインパクトを与え、その後写真集『NEW YORK』で木村伊兵衛写真賞を受賞します。
北島はいま、6年に及ぶプロジェクト「UNTITLED RECORDS」を継続しています。東日本大震災の被災地を含め、沖縄から北海道まで全国各地を訪れて撮影を重ね、自らが運営に参加しているphotographers’ galleryでの連続展の開催と連続写真集の刊行を行ってきました。本展では2018年に1年をかけて特別に撮り下ろされた作品を展示いたします。ぜひご覧ください。
THE GALLERY 新宿
2019年5月7日(火) 〜 2019年5月27日(月) 日曜休館(終了しました)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
THE GALLERY 大阪
2019年6月20日(木) 〜 2019年7月3日(水) 日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/201706/20190507.html
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで35号が刊行されています。展覧会に合わせて36〜37号が発行されます。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
発行日 2019年4月30日
SHORELINE 36: 飯舘 小高 浪江 37: 三陸海岸
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-shoreline-36/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-shoreline-37/
5月より北島敬三が「北島敬三 WORKSHOP 写真塾」を開講しました。基本は一対一での個別指導ですが、ゲスト講師を招いたグループ講評会も不定期に開催します。
経験豊富な講師との対話から生まれる具体性と緊張感は必至、加えて全く別の視点からもたらされるゲスト講師からの意外な指摘や提案、またほかの受講生の制作姿勢を刺激的に受け取るチャンスです!5月開講後も随時受付中です。
北島敬三 WORKSHOP 写真塾では、写真作品を制作するための実践的かつ継続的な指導を行います。参加者との一対一の個別的対話を通じて、作品の内容、形式、形態さらに発表方法に至るまで、さまざまな角度から検討を加えながら、その作品の強度と完成度を高めていきます。また、そうした制作実践の経験によって、写真への理解がより深まることが期待されます。
参加者は、初めて写真作品を作る方からすでに制作中の方まで、キャリアは問いません。真剣に制作に向き合おうとしている方なら、どなたでも歓迎します。
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