この度、photographers’ gallery では企画展として赤城修司写真展「Fukushima Traces, 2017」を開催する運びとなりました。赤城は福島市内の高等学校で美術教員として勤めながら、2011年の東日本大震災以後、放射能による汚染土や除染作業など、日常に出現した「それまでになかった」事象と光景を丹念に記録しtwitter上でも発表し続けています。また、全国各地での講演やユニット「グランギニョル未来」への参画、そして写真集『Fukushima Traces, 2011-2013』を出版するなど、その活動は多岐にわたっています。
本展では、これまでの赤城の写真には見られなかった、車窓越しの風景や夜間の街を撮影した写真などを含め、事故後7年を経た、2017年の写真が展示されます。
展示内容/Cプリント、インクジェットプリント、69点。ドローイング、2点。スライドムービー。
Shuji Akagi/赤城 修司 略歴
1967年福島県生まれ。1989年筑波大学芸術専門学群洋画コース卒業。青年海外協力隊員として1994年より2年間ブルガリアに滞在、美術教師として活動。出品展に、「未来の体温 after AZUMAYA」(山本現代、アラタニウラノ、2013)、「Transmission」(スタジオ35分、2014)、「赤城修司+黒田喜夫-種差デコンタ2016」(八戸市美術館、2016)、「Perpetual Uncertainty」(マルメ美術館 スウェーデン、2018)他。また、2015年より「グランギニョル未来」に参画、同メンバーとして帰還困難区域で開催の“見に行くことができない展覧会”、「Don’t Follow the Wind」に出品中。写真集に、『Fukushima Traces, 2011-2013』(Osiris、2015)。現在、福島市在住、高等学校美術教員。
2011年、最初に作業員に声をかけたときには、何のためらいも感じなかった。「撮っていいですか?」と聞くと、「いいんじゃないですか? 市でやっていることだし。別に悪いことしているわけじゃないし。」とあっけらかんとした返事が帰ってきた。
2012年頃から、撮影をしようとすると険悪になることが多くなった。手抜き除染がニュースになり、作業員は撮影されることに警戒しだした。マスクをしていないことがバレると困るなどの小さな理由で、撮影を断られることも増えていった。僕は、「そんな小さな理由で、こんな歴史的なシーンが後世に残らなくなってしまうのか。」と、悔しく思った。同時に、こうして多くの重要なものが、些細な配慮のために歴史から消えていっているのだと思った。
間もなく7年が過ぎようとしている。ここ最近は、「撮ってもいいですか」と聞くと、あっさり許可されることが増えている。作業員も特に警戒しない。人々はコンビニの前で除染作業が行われていても、何も感じないように買い物をして出ていく。そういえば、自分の部屋も同じだなと思った。最初はゴミだと認識していても、それが長い間そこに置かれていると、当然に思えて気づかなくなることがある。
つい先日も、「撮ってもいいですか?」と言ってコンビニ前の除染を撮影した。「ありがとうございました。」と言って撮影を終えて、コンビニに寄った。お弁当を買って僕も平然とコンビニを出た。
赤城修司
赤城は写真集の後書きで「はじめて「がんばろう福島」の看板を見た時、そのあっけらかんとしたポジティブさに、また<不気味さ>を感じた」と綴っている。
不気味さは、放射能汚染物質を梱包するブルーシートの出現と並行して、震災 直後に街にあふれた「がんばろう福島」「がんばろう東北」「絆」「心を一つにNippon」等の看板にもあった。
対話者に鵜飼哲を迎え、赤城がとらえる<不気味さ>の背後にも話は及ぶことだろう。
日時:3月21日(水・祝)16:00~17:30
参加費:1000円 定員25名(要予約)
[2018/2/24]定員に達したため、キャンセル待ち予約となります。
田代一倫がハバナのウィフレド・ラム現代美術センターで開催される「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」に出品します。会期は、2018年3月9日から4月28日ですが、6月には東京での帰国展も予定されています。
詳細
https://www.jpf.go.jp/j/project/culture/exhibit/oversea/2018/02-01.html
岸幸太がアーツ千代田3331で開催される「3331 ART FAIR 2018」に出品しています。
ぜひ、ご高覧下さい。
日程:2018年03月07日(水)〜2018年03月11日(日)
備考:※ファーストチョイス(ご招待者のみ): 3月7日(水)15:00-18:00
時間:3月7日(水)18:00-20:00 / 3月8日(木)〜3月10日(土)12:00-20:00 / 3月11日(日)12:00-17:00
備考:※最終入場は閉場30分前
料金:一般 1,500円 / シニア・学生 1,300円
▼スケジュール、詳細
http://www.3331.jp/schedule/004167.html
▼特設サイト
http://artfair.3331.jp/
▼作家ページ
http://artfair.3331.jp/artist/kota_kishi

北島敬三の連続写真集、第13号。年4回のペースで全20刊以上を刊行予定です。
北島敬三連続写真集
『UNTITLED RECORDS Vol. 13』
撮影地: 山形、新潟、長野、富山、岩手
ISBN 978-4-907865-24-5
B4判変型│カラー16頁│定価2000円+税
発行 KULA
発行日 2018年1月10日
発売 photographers’gallery
プリント付Special Editon
エディション12、特製函
価格:30,000円+税
https://pg-web.net/shop/pg-kula/ur13/
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで24号が刊行されています。展覧会に合わせて29〜32号が発行されます。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
発行日 2017年12月8日
SHORELINE 29: 蔵王 30: 福島潟 31: 浜通り 32: 南三陸
https://pg-web.net/tags/shoreline/

5月より北島敬三が「北島敬三 WORKSHOP 写真塾」を開講しました。基本は一対一での個別指導ですが、ゲスト講師を招いたグループ講評会も不定期に開催します。
経験豊富な講師との対話から生まれる具体性と緊張感は必至、加えて全く別の視点からもたらされるゲスト講師からの意外な指摘や提案、またほかの受講生の制作姿勢を刺激的に受け取るチャンスです!5月開講後も随時受付中です。