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写真集『USSR 1991』刊行記念


この度、北島敬三写真集『USSR 1991』[新版]がPCTより刊行される運びとなりました。つきましては出版を記念し、写真展「OCTOBER」を開催致します。
本展では、写真集に掲載の〈USSR 1991〉の全95点に未掲載カットを組み入れたプロジェクション、そして同じく掲載の〈Eastern Europe〉57点から厳選したプリントを展示いたします。ぜひご高覧ください。
北島は、ソ連解体の前年1990年夏に週刊誌『アサヒグラフ』から依頼を受け、同年12月にソ連のモスクワを訪れます。以降、ソ連とその15の共和国を約150日間にわたり断続的に滞在しながら、取材撮影を行いました。1991年1月から12月まで全30回にわたる同誌での連載「ソ連大紀行」のなかで、それらの写真が掲載されています。
北島は当時を振り返り、その時の状況とそこからの期待、まだ見ぬ写真への責務を具体的かつ鮮明に記しています。
編集部や同行する編集者から、写真の内容や撮影方法についての指示は一切なかった。最優先すべきは、1991年のソ連の人々の姿を写し残すことだと思った。自分の写真でなければ、方法は自由になる。私は、否定していたストロボも使うことにした。カメラは東欧の撮影で使ったライカM4、レンズはズミクロン35mm、フィルムはコダクローム200、それにストロボ各種。できるだけ多くの人に撮影の依頼をし、受け入れてくれた人の名前をできる限り記録する。中央アジアや沿海地方でディアスボラとして暮らす朝鮮半島出身者に会って話を聞く。撮影とは別に、シベリア各地にある抑留日本人墓地を訪れることなども決めた。どれも漠とした案ばかりだが、ソ連という国家を写そうとしないことだけは確かだった。
(北島敬三「追想」、『USSR 1991』[新版])


連載での誌面掲載以降、北島の意思により同作が展覧会等で発表されることはなく、じつに16年を経た2007年、ニコンサロンでの個展「USSR 1991」においてはじめて展覧されました。2021 年には、同タイトルの写真集『USSR 1991』(Little Big Man 刊)が出版され、そこでは、週刊誌での発表時に即したほぼ時系列的な編集がなされ、約120点が選ばれています。この度、新版として新たに編集された写真集『USSR 1991』の構成は、〈USSR 1991〉から始まり、ソ連に赴く以前1983年から1984年にわたる東欧諸国の旅のなかで撮影された〈Eastern Europe〉が、独立しながらも続いて収録されています。なお本展が開催される10月には、ソビエト政権の樹立につづくロシア十月革命記念日、東欧革命の先陣となったハンガリーの共和国記念日がおかれています。
▼展示内容[企画・構成│丹生有紀]
・写真集に掲載の〈USSR 1991〉全95点に未掲載カットを組み入れたプロジェクション
・同誌掲載の〈Eastern Europe〉57点から厳選したプリント
https://pg-web.net/exhibition/keizo-kitajima-ussr1991-october/


北島敬三は1991年、崩壊間近のソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)に渡り、15の共和国を断続的に滞在しながら、約150日間にわたって撮影を行いました。
本書には、コダクロームで撮影されたカラー作品95点を収録しています。さらに、1983年から1984年にかけて、西ベルリンを拠点に東欧諸都市を旅しながら撮影したモノクローム作品〈Eastern Europe〉より57点も同時収録しています。そのほか、北島自身による書き下ろしテキスト「追想」に加え、倉石信乃氏による寄稿文「個と差異の散らばり」を掲載。
〈USSR 1991〉は、1991年当時に雑誌『アサヒグラフ』で一部が掲載され、2012年にはアメリカの出版社LITTLE BIG MANからは同名の大判写真集として刊行されましたが、東欧を含む全体像を一望できるのは今回が初となります。本作〈USSR 1991〉にて、北島は第32回(2007年)伊奈信男賞を受賞。
北島敬三『USSR 1991』[新版]
280ページ/257×188mm/モノクロ・カラー/ソフトカバー/箔押し
文:北島敬三、倉石信乃
翻訳:ロバート・ツェツシェ
編集:村上仁一
造本:町口 覚
印刷・製本所:株式会社 山田写真製版所
発行:2025年10月25日 第1版第1刷
発行所:合同会社PCT
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Keizo Kitajima
USSR 1991[New Edition]
1st edition, 1st printing, October 25, 2025
280 pages, 257×188 mm, Softcover
Text: Keizo Kitajima, Shino Kuraishi
Translator: Robert Zetzsche
Editor: Masakazu Murakami
Book Designer: Satoshi Machiguchi
Printed in Japan by Yamada Photo Process Co.,Ltd
Published by PCT LLC.
ISBN 978-4-910646-03-9 C0072

街を歩いて写真を撮るシリーズ「連荘」の第15弾。大阪市西成区や天王寺区、生野区などで撮影された写真で構成。
岸幸太『連荘 15』
B5判変型/中綴じ/カラー28頁
限定300部
発行:KULA
発行日:2025年9月23日
価格:1,500円+税
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亀岡倫太郎写真展「奥羽2」にあわせて刊行された、写真集シリーズの第6弾から第10弾!
正方形(210×210mm)/中綴じ/カラー8頁
発行者:亀岡倫太郎
発行/発売:photographers’ gallery
発行日:2025年8月23日
各冊 定価300円(税込)
→『奥羽6-10』shop

ニック・ヘイムズ写真集『Dancing on the Fault Line』
クイア活動家やアーティストのための隠れ家としてあるコミュニティ「サヴェージ・ランチ(Savage Ranch)」を主宰し、アーティスト、パフォーマーとしても活動するラブ・ベイリー(Love Bailey)。本書は、作者が10年以上にわたり、ベイリーとそのクィア・コミュニティを中心とした友情と変化を密に描き続けたポートレイト写真集。
Text by Love Bailey, English
30 × 22.5 cm, 304 pages, 222 color and black & white plates, hardcover
Kodoji Press, Baden 2025
ISBN 978-3-03747-124-1 ¥8,800(税込)
イギリス、ストラトフォード=アポン=エイヴォン生まれ。ロサンゼルスを拠点に活動。自身の制作以外にも、2010年より「Little Big Man books and gallery」を設立し、数多くのアーティストの写真集・作品集の出版も手がける。
《土地から引き離された多くの人々、打ち捨てられた数々の土地を見つめてきた浜の目に、津軽半島は広大な空地になろうとしているように映ったのではないか。
「空地」を真にそう呼ぶ資格があるのは、空地以前のその場所を知る者だけだ。津軽での最初の撮影からおおよそ半世紀の間に起こった目まぐるしい時代の変化が、70年代に同地を目撃し、その姿をフィルムに収めた者として、浜にこの写真集を世に出すよう迫った。》——高橋しげみ「津軽野に見る夢」(本書所収)


浜昇『津軽野』
B5変型判/上製/モノクロ・カラー/200頁
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寄稿:高橋しげみ(青森県立美術館学芸員)
造本:須山悠里
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発行:Kula Books
定価:6,300円+税
ISBN 978-4-907865-39-9

写真:北島敬三
文:北島敬三、倉石信乃
翻訳:ジャン・ユンカーマン
編集:村上仁一
造本:町口 覚
印刷・製本所:株式会社 山田写真製版所
発行日:2024年11月1日 第1版第1刷
発行所:合同会社PCT
250ページ/257×188mm/モノクロ&カラー/ソフトカバー/箔押し
詳細はこちら→Photo&Culture,Tokyo
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