pg-newsletter no. 286 (March 7, 2026) See in English 日本語で見る
photographers’ gallery

pg-newsletter no. 286

ー Next Exhibition

Takuro Yoneda/米田 拓朗
“Rest in Peach”
photographers’ gallery2022/06/21 – 2022/07/10
12:00-20:00会期中無休 / DAILY OPEN

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本展では、福島の県北地方(福島市・伊達市・桑折町・国見町)の桃園で撮影された作品を展示致します。
阿武隈川を挟んで東西に阿武隈山地と吾妻連峰が連なる福島盆地一帯は、平地・高地を問わず桃畑が広がる、日本有数の桃の産地として知られています。西にそびえる吾妻小富士の山肌に、残雪が兎の姿を形づくり春の訪れを告げる頃、桃園では蕾をひとつひとつ手で摘みとる作業が始まります。1本の枝にひとつかふたつの桃をたわわに実らせるためのこの間引きは、花の頃を過ぎても終わることなく、収穫直前まで続きます。並行して、際限なく生えてくる雑草の刈り取り、病害虫駆除の薬剤散布、花開く頃には受粉と、「桃の暦」に巻き込まれるようにして日々は過ぎていきます。
農作業は毎年、天候の変化を読みながら手探りで、しかしはっきりと順序立てて進められます。
とはいえ農家でさえ、その作業ひとつひとつが桃の出来にどう関わっているのか、外から直接は知ることができません。
天候不順や病害虫にも左右され、実を結ぶかどうかあらかじめの約束は交わされないなか、人々は陽の光を浴びて赤く色づく桃の姿を思い描いて、黙々と作業をこなしていきます。そして夏の盛りに、結果として実った桃を手にしたときはじめて、それまでの作業ひとつひとつに思いを巡らせるのです。
米田は福島第一原子力発電所事故後の2011年8月に撮影を開始しました。「桃は待ってくれない」と原発事故のさなかも畑に出ていた人々の、誰に見せるためでもなく、ただ桃の実りに向かって作業する姿を傍らで見続けること。人々が拠って立つ土地と地名のもつ響きが書き換えられてもなお、誰にも奪われることのない「安住の地」はどこか。「Rest in Peach」にはその問いが反響しています。
https://pg-web.net/exhibition/takuro-yoneda-rest-in-peach/



【同時開催】

Keizo Kitajima/北島敬三「PORTRAITS-D」

2022年6月21日〜8月14日
*7/11-7/13、7/25-8/4は休廊
KULA PHOTO GALLERY(photographers’ gallery同フロア)

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松井正子『Winter Wanderings Ⅰ – South Korea, 1981/82 –』

2022年6月開催の写真展「Winter Wanderings Ⅰ – South Korea, 1981/82 –」にあわせて刊行。
『Winter Wanderings Ⅰ – South Korea, 1981/82 –』は、1979年朴正煕大統領暗殺事件、1980年光州事件の影が色濃く残る時期の1981年/1982年韓国への冬の旅にて撮影された写真である。
松井は、旅で見ることのできるものは、いつもその場所のある一瞬にすぎないと考える。軍事休戦中の国であることを意識させられる重い冬の旅であったことに反し、写真の中の韓国は長閑な空気が漂い、昨今の硬直化した印象の韓国とも異なっている。消えていった何でもないその時、その場の日常の一瞬をとらえた写真である。
撮影地:ソウル・慶州・釜山・済州・木浦・光州・全州・水原。
松井正子『Winter Wanderings Ⅰ – South Korea, 1981/82 –』
A4判変形/並製/モノクロ24頁
発行:photographers’ gallery
発行日:2022年6月6日
価格:1,800円+税
https://pg-web.net/shop/pg-publishing/winter-wanderings-1/


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笹岡啓子『SHORELINE 41, 42』『Park 4』

震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで40号が刊行されています。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)

SHORELINE 41, 42/Park 4
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-shoreline-41/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-shoreline-42/
https://pg-web.net/shop/pg-kula/keiko-sasaoka-park-4/


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王子直紀
『川崎 4』

王子直紀写真展「川崎」 (2022年3月) にあわせて刊行された、写真集シリーズ第4号!

『川崎 4』
A5判変形/中綴じ/カラー32頁/スリップケース入り
発行:KULA
発行日:2022年3月13日
価格:900円+税
▼詳細、ご購入はこちらから
https://pg-web.net/shop/pg-kula/kawasaki-4/


笹岡啓子写真集 『Remembrance 三陸、福島 2011-2014』

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海と陸と 東東北のあの時以後から問われる現在

2011年以後、東北地域を幾度も訪ね、撮影を続けた笹岡啓子の連作「Remembrance」。10年を経たいま提示するあの時からの4年間。出来事の「後の世界」に注視し、「後の想い」を呼び覚ますこと。静寂な光を湛えた写真が問いかける——〈私たちの生きる場所〉は、どこにあるのか。
https://pg-web.net/shop/photo-books/remembrance/

笹岡啓子写真集『Remembrance 三陸、福島 2011-2014』
B4変型上製/142頁/カラー全124点収録/日英バイリンガル
寄稿:倉石信乃
デザイン:成瀬慧
発行:写真公園林
発売:ソリレス書店
印刷・製本:アイワード
定価:9,000円+税
ISBN978-4-908435-17-1

Remembrance: Sanriku, Fukushima, 2011-2014
Keiko Sasaoka
w 329 x h 257mm / 142 pages / 124 color photographs
Essay: Shino Kuraishi
Design: Kei Naruse
Published by Shashinkoenrin
Printing and Binding: iWORD Co., Ltd
© Keiko Sasaoka
ISBN978-4-908435-17-1