Masashi Otomo/大友 真志
“Mourai —ユウフツ、イシカリ” 2020/04/13 - 2020/04/30 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN

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大友は一貫して自身が生まれ育った北海道の風景や家族にまつわる物事を撮影しています。タイトルの「Mourai」は大友の祖父の生地である「望来(もうらい:札幌近郊に位置する石狩市にある集落)」に由来しています。
本展では、2020年1月に北海道立近代美術館で開催された展覧会「北海道151年のヴンダーカンマー」に出品した作品を展示いたします。

▼展覧会「北海道151年のヴンダーカンマー」
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/exhibition/cl_R20125.htm

展示内容/インクジェットプリント、420×594mm、20点

2009年に『photographers’ gallery press no. 8』(田本研造特集号)を編集した際、北海道の開拓の様子を記録した田本による写真を大量に、間近に見たことがある。それらの写真は当時すでに140年も経っていながら古さを感じさせず、むしろ新鮮な驚きがあった。その時に見た開拓期の北海道の風景に衝撃を受け、そして思いを馳せたのは開拓される以前の北海道の風景であった。
かつてユウフツ越、シコツ越と呼ばれたルートがあった。苫小牧市勇払から船で勇払川、ウトナイ湖、美々川と辿り、陸路で現在の新千歳空港周辺を縦断し、再び船で千歳川から石狩川を経て、太平洋と日本海をつなぐ交通の要路だ。少なくとも「北海道」と命名され本格的に開拓が始まった明治初期よりおよそ200年前には開かれており、北前船などを介してアイヌと和人の交易における重要な役割を果たしていたという。
苫小牧から千歳を経て石狩まで川を辿り撮影した。どこか頭の片隅にあったのは開拓以前の北海道の姿だった。

大友真志



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