Nana Kakuda/角田 奈々
“家族の時 ”
“母 57歳 ” 2015/04/14 - 2015/05/10 12:00 - 20:00 会期中無休 / DAILY OPEN

”家族の時”
”家族の時”
母 57歳
“母 57歳”
角田奈々は、2006年から2010年にかけて自身の母を撮影してきました。母と娘という関係を通して、時に女性同士、そして人間同士として向き合ったその作品は、2009年に「母 57歳」というタイトルの展覧会(新宿ニコンサロン)で発表されました。今回、KULA PHOTO GALLERYではそれらの写真をプロジェクションとして、新たに構成し展示します。
 また角田は、母の撮影と同時期に祖父や父も撮影していました。photographers’ galleryで展示される「家族の時」は、生活のふとした瞬間に撮影された角田自身の家族の写真です。しかし、一つの個別的な家族の有り様から、私たちは自身の、あるいはさまざまな家族の形について、見つめ直す契機となるでしょう。

「2006年に父に別の女性がいることがわかり、母は悩み、私は見守ること=撮影することしかできませんでした。時が経ち、祖父の痴呆が進行していくにつれ、バラバラだった家族が一緒になったかのように思う時もありました。2010年に祖父が亡くなり、父は母との離婚調停中に家を出ていきました。そして、その一年半後に父に大腸がんが見つかり、2013年に58歳で亡くなりました。父が亡くなり一年が過ぎた今、その時々で家族の関係が変化していたことに気づき、家族の形を再度考えたいと思いました。」

展示内容/インクジェットプリント、約10点(photographers’ gallery)
プロジェクション(KULA PHOTO GALLERY)


Asia photographer’s gallery通信(APG通信)

2014年9月より、毎月発行している「APG通信」。2010年〜現在までベトナムを訪れて撮影した写真と日記風の文章を表裏とされているこの通信を、本展にあわせて、5号(20号から25号まで)発行いたします。

*月2枚(17日)発行  *全50回以上を予定  *A5サイズ1枚(200円) 

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