死者の声は本当にもう聞けないのか、生き残った者は過去とどうのように付き合うものだろうか。記録か、記憶か、モニュメントか、あるいは直感なのか。そんなことに思いを巡らせた作品である。
2005年冬、亡き祖母たちが住んでいた札幌市内に滞在し撮影。雪と闇で輪郭のぼやけた風景、そして、雪ダルマ。雪の法を探るが如く、真冬の真夜中を、デイライトフィルムを色補正なしで使用、記録。

関連書籍

ナルシスの視点
Narcissus-A New Translation 2005
著者：横湯久美
B5判／カラー48ページ
発行日：2005.10
1,050円 (税込)
https://pg-web.net/shop/pg-publishing/kumi-yokoyu-narcissus/