Kota Kishi/岸 幸太
“傷、見た目” 2007/03/06 - 2007/03/21 12:00 - 20:00 月曜休 / MON CLOSED

作品リスト
Kota Kishi

01 岸幸太「2007年1月1日 大阪府大阪市西成区萩之茶屋」 ゼラチンシルバープリント/非売品 image size:190×285mm paper size:279×356mm
01
岸幸太「2007年1月1日 大阪府大阪市西成区萩之茶屋」
ゼラチンシルバープリント/非売品
image size:190×285mm
paper size:279×356mm
02 岸幸太「2007年2月22日 東京都台東区日本堤」 ゼラチンシルバープリント/非売品 image size:190×285mm paper size:279×356mm
02
岸幸太「2007年2月22日 東京都台東区日本堤」
ゼラチンシルバープリント/非売品
image size:190×285mm
paper size:279×356mm

03 岸幸太「2007年2月22日 東京都台東区清川」 ゼラチンシルバープリント/非売品 image size:190×285mm paper size:279×356mm
03
岸幸太「2007年2月22日 東京都台東区清川」
ゼラチンシルバープリント/非売品
image size:190×285mm
paper size:279×356mm

展示風景
kaijo1

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岸幸太写真展「傷、見た目」関連イベント第1弾!
映画「山谷~やられたらやりかえせ」上映会+トークショー
企画:photographers’ gallery(担当:岸幸太)/ 協力:「山谷」制作上映委員会

2007年3月17日(土) 上映2回+トークショ- ※終了致しました
「傷、見た目」関連イベントとして、山谷労働者の姿を正面から撮影したドキュメンタリー映画「山谷~やられたらやりかえせ」を上映いたします。この映画は人間、思想、政治、場所、歴史と様々なことがぶつかりあい、山谷に関わる人だけでなく地続きの場所に暮らす私たちにも多くの問いを投げかけます。

上映後のトークショーでは、常に現場を目撃し続けている東琢磨氏、本山謙二氏をゲストに迎えます。お二人の生の言葉にご期待ください。

映画「山谷~やられたらやりかえせ」上映
料金:各回1,000円 定員:25名 入替制
・上映1回目 開場13:40 開演14:00~ 
・上映2回目 開場16:40 開演17:00~ 
監督:佐藤満夫・山岡強一、1985年、16ミリ、カラー、1時間50分
※詳しい内容は「山谷」制作上映委員会のHPをご覧下さい

トークショ- 
ゲスト:東琢磨、本山謙二/進行:岸幸太
開演:19:20~ 参加費無料!
※トークショーの予約は不要です。当日会場へお越し下さい。
会場の都合により満席(30席)の場合は立ち見になることもございますので、ご了承ください。


映画「山谷~やられたらやりかえせ」上映会に寄せて:岸幸太

 寄せ場と呼ばれる町を撮影し発表するなかで、その町の持つ歴史やそこで生活する人、寄せ場に関わる人たちとの衝突を避けることはできない。そして数多くの知らないことに気づかされ、寄る辺ない人間の生を無視することも見損なうこともできないと感じている。大阪、釜ヶ崎で多くの方たちの遺影と名前が並んでいる祭壇の写真を撮影して発表した。後に寄せ場に関わった人たちの遺影や名前であったことを知る。その写真のなかには佐藤満夫さん、山岡強一さんの遺影があり、私は初めて映画「山谷~やられたらやりかえせ」を知ることになる。この映画がなぜ撮影され、その場所やそこに暮らす人間とどのように向き合い、何を撮ったのか、どうしても知りたいと思った。大切なことは誰も教えてはくれない。

 どこか遠くにいる誰かにこの思いを伝えたいわけではなく、まずは今私に関わる人、そばにいる人にこの映画を観て欲しいと強く思う。そして、ささやかではあっても映画を観た人にとって、「見る」ということを真っ直ぐに体験する機会になればと思う。


ゲスト紹介
Takuma Higashi/東琢磨 

1964年広島生まれ。音楽・文化批評。著書に『ラテン・ミュージックという「力」』(2003/音楽之友社)『全-世界音楽論』(2003/青土社)『違和感受装置』(2004/冬弓舎)『おんなうた』(2004/インパクト出版会)。編著に『ソウル・フラワー・ユニオン 国境を動揺させるロックン・ロール』(1997/ブルース・インターアクションズ)、『カリブ/ラテンアメリカ・音の地図』(2002/音楽之友社)。共著に『複数の沖縄』(2003/人文書院)『音の力』シリーズ(インパクト出版会)ほか。

Kenji Motoyama/本山謙二 

1973年静岡生まれ、鹿児島育ちの「奄美二世」。日本学術振興会特別研究員。奄美・沖縄文化研究。共著に『音の力』シリーズ(インパクト出版会)や、沖縄からの「本土」への移住者の生活文化を論じた『グローバリゼーションの文化政治』(2004年/平凡社)などがある。