写真の展示と保存
写真作品の販売についてのレクチャー

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レクチャー風景
レクチャー風景
ギャラリーが閉廊した20時より、 フォト・ギャラリー・インターナショナルのディレクターであり、写真展示 や保存に長くたずさわってきた山崎 信氏を講師と迎えました。レクチャーは、ギャ ラリー正面にスライドを据え、フレームやストレンジボックスなどの保存用品などを 並べ、実物を手に取りながら進められました。

山崎氏が20年間つちかってきた経験にもとづいた実践的で具体的な内容となり、 ノー トを片手に参加したお客さんもいらっしゃる程、2時間半程のレクチャーは役 立つものとなりました。写真家や写真を扱っていく人達がどう作品を展示し、保存し てい けばいいのかを探る指標となる好機会となったのではないでしょうか。


講師の山崎 信氏
講師の山崎 信氏
内容の概要
【前半:写真の展示と保存】
カラー&モノクロプリントのマットの必要性やガラス、アクリルなどを含めた理想 的な額装、接着方法や、保存用品に関して。オリジナルプリントをめぐる具体的な展 示方法などを含めた、写真プリント全般にわたる展示と保存に関して。
また、フィルム(ネガ、ポジ)の理想的な保管方法 、整理方法など。

展示と保存という相反することをどう扱っていくべきか、絶対的な保存方法のない な かで、あくまでできる限りの処理、配慮の心構えをP.G.Iをはじめ、 アメリカな どのギャラリーや、東京都写真美術館などで行われている例などを取り 上げながら 説明。


スライドの一部:ブックマットの方法
スライドの一部:ブックマットの方法
【後半:写真作品の販売につ いて】
現代美術とは異なる写真の市場をベースに作家、ギャラリー、顧客の関係と作品 価格について。オークションについて。市場の問題。具体的な価格、販売の方法など。
質疑応答の時間には、プリントにアク リル加工を施すことの影響など、各々がかかえる展示、保存に関しての疑問が投げか けられた。

今後もこのようなレクチャーを開催していく予定ですので、 その際には是非ご参加お待ちしております。


低反射アクリルを使用したフレームや接着剤を使用しない展示用法:後ろにはウェストンのポスター
低反射アクリルを使用したフレームや接着剤を使用しない展示用法:後ろにはウェストンのポスター